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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
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Scene10:新局面


第九では、山梨の警察からの報告が入っていた。
エヴァンズらしき人物が、若者の車に乗り込む姿を、目撃されていると言うのだ。

安易にエヴァンズを乗せる人物が居ることに、薪はまた、苛立っていた。
田城は、事件の進展を聞くと、どこかへ去った。

そこに、岡部からの報告が入った。
「薪さん、やはりあの会社に、ディトラーズという会社に、関係があります!」

薪の指示に、今井がすぐそのホームページを検索して画面に出した。
「これか・・」
リストに出ているのは、篠塚少年が通っていた静岡の高校、山梨の中学と高校が2つずつ、それに、長野の4つの高校だ。

「エヴァンズが書いたと思われる書き込みもあるんで、今から現物のコピーをFAXしますから!」
地元警察署から、岡部が送ったFAXが届いた。

印刷されたホームページに、チェックの跡。
篠塚少年が通っていた高校は、横線で消してある。

「次はどこだ・・奴は、どこを狙う・・」薪がつぶやく。
リストの全ての学校に、人員を配置するか、それとも・・・
「間に合わない! 今すぐ、今すぐ何とかせねば・・」

薪は決然とした表情で立ち上がった。
その時、第九に電話が入った。

「薪さん、総監からです。事件の進展状況を聞きたいと」青木が言った。

「・・ええ。絞られました。あと8つの学校に・・たぶん、間違いないでしょう・・・」
電話を切ると、薪は、伏せていた顔を上げた。
鋭い目つきで、何かを思っているようだった。

「総監のところに行ってくる」薪はそう告げると、出て行った。

総監から、薪は、田城や他の数名の者と共に、この件をマスコミに公表することを聞かされた。
そして、どこまで情報を公開したものか、それが検討され、決定した。

岡部により、事件の方向性が見えてきたことで、
「いたずらに世間を騒がせることにもならんだろう。それに、こうなれば、逮捕も時間の問題だ」と、総監は言った。

しかし、田城が、警察がエヴァンズの存在を知りながらずっと隠していたことが、世間に知れたらどういう風評を浴びるかといったことを、進言したことも大きいようだった。
田城も、この事態を憂えていた、1人なのだ。

テレビは一斉に、「連続凶悪殺人犯アダム・エヴァンズ、日本に潜伏!!」と、報道を始めた。

「・・やっと来たか」第九のテレビモニターを見て、フォスターがつぶやいた。
「こうなることを、予測してらしたんですか?」青木が聞くと、
「いつかはこうなる。遅くなるか、早くなるか、それだけの違いだ。上の連中の考えることは、アメリカも日本も、同じだよ」

自身もキャリアであり、上に登って行くだろうフォスターだが、「上の連中」という時は、彼らを嫌悪しているようにも見えた。

リストに登っていた学校だけがターゲットになっていると知れば、パニックになる恐れがあるので、山梨と長野、全ての中学・高校に緊急の注意が呼びかけられることも決まった。

そして、報道の効果は、すぐに表れた。
エヴァンズを車に乗せた若者が、警察に出向いてきたのだ。

地元警察の人間に、その若者は話した。
困っている様子だったので、エヴァンズを乗せて、山梨の山中まで送り届けたと。

「・・そんな感じの人じゃありませんでした。最後まで、何度もお礼を言われて・・」
若者は、信じられない様子だった。

「誰も居ない山中で降ろしたのかね?」警察に聞かれると、
「その先に用事があると言って。小道を入っていきました。後は何も」

若者の証言から、場所が特定され、警察が行くと、その小道の先に、古びたログハウスが1軒あった。
何故エヴァンズが、こんな場所を知っていたのだろう。
警察が踏み込むと、中は無人だった。

小道とは反対側に向かって、わだちが出来ていた。
その先は、道路になっていた。
エヴァンズは、ここで車に乗り、既にどこかへ・・それはたぶん、今度こそ、獲物を求めて、出発したのだった。


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