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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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メロディ4月号

メロディ 2011年 2月号「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME ACT.3」&4月号「ACT.4」

レビュー1:愛する人



痛い。
痛い。

見ているのが、辛い。

もう、離れたいと思った。
離れざるを、得ない時もあった。

それでも、あなたは、胸の中から消えることはなく。
その姿は、決して霞まない。

薪さんが、愛する人物。
それは・・・青木。

誰よりも大切で大切で・・
だからそれは、薪さんの弱点となる。

あの事件は。
惨たらしい殺人は。
薪さんに対する、「警告」だった。

メッセージを読ませる為に、その見せしめの為に、青木の姉夫婦が、惨殺された。
犯人にとっては、「倉辻政信・和歌子」という、二人の「名前を持つ人間」が、殺されたのではなかった。
「警告」の為の、「見せしめ」の為の、「道具」として、殺された。

それは、薪さんにとってダメージになりさえすれば、誰でも良かった。
薪さんが、青木を誰よりも大切に思うからこそ、それ故に、あの二人が選ばれ、殺された・・・・。

なんて残酷なんだろう。
殺された二人にとって。
青木にとって。

そして・・薪さんにとって・・・・・

滝沢の口から出る言葉が、どこまで真実かは分からない。
だが、その話によれば、薪さんは、天涯孤独であることを、強制された立場にあるという。

薪さんには、幼少児から、親兄弟姉妹といった存在が無かったのか。
あるいは、彼らも何らかの手段で抹殺されたのか。
それとも・・どこかで安泰に生活してはいるが、薪さんとは一切連絡を取れない状態にあるのか・・。
それは、分からない。

いずれにせよ、薪さんは、第九の室長の任に就いた際には、既に、肉親と愛情を交わすことは出来なくなっていた。
そして、そんな「天涯孤独」であらねばならない薪さんが、孤独の中で求めた人が・・そう、たぶん「愛した人」が、鈴木さんだった・・・。

最愛の人を、自らの手で失った薪さんは。
再び、同じ悲劇が起こる夢を見る。
目の前で、愛する人が・・青木が、血を流して横たわる姿を見る。

薪さんは、何度繰り返し、この悪夢を見てきたのだろう。
眠る度に・・いや、目覚めている時でさえ、まとわりつく、悪夢。
何百回、何千回と、繰り返し現れるその光景を振り払い、職務に立ち向かってきたのだろう。

とっくに、気がふれていたって、おかしくない。
けれど薪さんは、気が狂うことすら、許されず。

ギリギリの精神状態で。
それでも、愛する人を・・青木を、守りたいと願う。
かつて愛した人のような結末を生むまいと。

青木の前では、そのモロささえ、見せず。
「心配するな」
「大丈夫」
「大丈夫だから・・・青木・・・」

薪さんの、愛する人に対する、優しい言葉に、その想いの強さに。
青木と一緒に、涙が溢れた。

青木は、薪さんのその愛の深さを、どれだけ、分かっているのだろう。

過酷な立場にありながら、第九を率いる薪さんを。
その大きさを、優しさを、青木が感じているのは、確か。
上司として、第九の室長として、自分をいたわる薪さんの思いやりに、打たれてもいる。

けれどそれが、「上司」や「室長」という立場を超えて。
「薪さん」その人が。
一人の人間として、青木という人間を、自分を、深く愛していることを・・・青木は、理解しているのだろうか。

そしてまた。
自分の気持ちにも、青木は、気付いているのだろうか。

自分は、姉夫婦を惨殺され、誤認逮捕までされるという、壮絶な体験をしたけれど。
それすらも、凌駕するかもしれない、薪さんの境遇の過酷さを、思った。
想像を絶する、薪さんの人生の苦しさ・・それは、言葉に出来ない程に、青木を打ちのめした。

それでも、薪さんはそこに居る。
いつものように、カップを片手に、MRIシステムの画面に、見入っている。
わざわざ席を立ち、心配そうに、自分を覗き込んで・・・

この時、青木の胸に渦巻いた思いが何なのか、正確には分からない。

けれど、これだけは言える
確かにこの瞬間、青木の胸の中は、薪さんで占められていた。
「薪さんの言葉に乗じて」「姉の捜査を心配する弟のふり」を、していたのだから。

あれ程までに、家族を、姉夫婦を、残された姪を。
愛し、慈しんできた青木が。

確かにこの時は、それら全てを彼方に追いやり。
ただ、目の前に居る人を。
その人のことだけを。

鈴木さんは。

きっと、「雪子を愛してる」と「薪が大事」という想いが、対立することなく、同居している人だったのだろうと、そう私は、繰り返し書いてきた。

青木も、そんなところがあるのかもしれない。
「身内のことが大切」
「婚約者を愛してる」
「第九メンバー達を信頼している」
「友人達と居ると楽しい」

そんな、沢山の「好き」が、当たり前に、同居している人間なのかもしれない。
沢山の人と、愛し、愛され、生きてきた。
それらが対立することなんて、考えもしなかった。

だからきっと。
「雪子さんを好き」という想いも、青木にとってそれは、嘘ではない、正直な気持ちなのだろう。
それが誰かを傷付けるものだとは、夢にも思わず。

きっと青木は、自分の母の為に、姪の為に、当たり前に世話を焼く雪子を、愛おしいと思った。
そんな人を、傷付けたくないと思った。
だから青木は・・・婚約の解消を願い出た。

二人の婚約解消を、何年も願ってきたけれど。
でも、こんな形で、話を持ち出してほしくはなかった。

かえって、青木の雪子に対する、「愛する人」に対する、想いの深さを感じて・・・辛かった。

これまでの青木は。
ウィルス事件での雪子の強さに魅入られ、急速に惹かれた。
薪さんを見つめる雪子の視線に気付き、だからこそ、プロポーズという形で、想いを突き付けた。
青木自身、自分の気持ち、相手の気持ち、双方に自信が持てず、それでも強引に突き進んでいるようにしか、見えなかった。

全てが、性急過ぎて。
青木は、一見、雪子を大事にしているようで、どこか、真剣には雪子を見ていない。
見ようともしない。
そんな風に思えたのだ。

だから青木に対して、この婚約について考え直せと思ってきたし。
雪子に対しても、こんな状態では、幸せになんてなれないと、そう思ってきた。

けれど、ここに来て。
この苦境の中で。
青木は初めて立ち止まり。
雪子のことを、真剣に、考えたのだと思う。

そして、考えた末に。
自分の立場や、雪子の幸せを思った上で。
初めて・・・突き進むだけではいけないと、別の道もあることを、見出したのだ。

だから、辛かった。
私は、青木の婚約解消を願い出る言葉が、辛かった。

浅はかに、勢いで進んでいたものが。
この事件をきっかけに、真剣に向き合うものとなり、青木も、そしてこの時点から雪子も、二人の関係を見つめ直すのだろう。

青木の言葉には、初めて真剣に相手のことを考えた、想いの強さが見える。
相手を想う気持ちがそこにあるからこそ、出てきた言葉。

違う。
私が望んでいたのは、こんなことじゃない。

一番は、雪子が、本当の自分の幸せを見つめ直し、自分から解消を願い出てほしかった。
青木の口から出るにしても、それは、自分にとって、一番大切な人は誰なのか、「愛する人」はどこに居るのか、それを自覚した上でにしてほしかった。

雪子を想うからこそ、こんなことを申し出るなんて、そんなのはイヤだ。

雪子だってこの状況で、相手にこんなことを言われたら。
精神が不安定な年寄りや、両親の居ない赤ん坊の面倒を見ていく青木のことを思い、こんな時こそ、相手を助けていきたいと、そう思うんじゃないだろうか。

雪子の陰湿さや鈍感さは、私は受け付けることは出来ないが。
ずっと弟の面倒を見てきたというし、後輩のスガちゃんにも慕われていることから。
雪子が世話好きだという点は、認めるところ。

それは、雪子の美点だとは、思う。
結婚しても、親戚や近所の人達に、「ちょっと豪快だけど、明るくて面倒見のいいお嫁さんね」と、高評価を得られるかもしれない。

青木の母親のことも、寛容な気持ちで世話している。
誰でも出来ることではないとも思う。

医者として、病気の人間を放ってはおけない。
世話好きな性格から、相手に優しく接する。
それはそれで美点だけれど、でもそれは、あくまで、雪子の性格であり、青木のことを「愛しているから」というのとは、ちょっと違うと思う

青木が「愛する人」だから。
その身内も大事にしようとか、そんなものとは、違う。

薪さんに惹かれ、焦がれ、それでも相手にされず傷付けてしまう程の、強い想い。
何年も前に亡くなったのに、ふとした拍子に目の前に浮かぶ程、大切だった鈴木さんとの記憶。

そんな、強さや深さが、青木に対しての雪子の言動には、感じられない。
雪子にとって、青木は「愛する人」ではなく。
自分を「大事にされる優越感に浸らせてくれる人」であり。
今となっては「困難な状況に陥っていて、助けてあげたくなる人」なのではないだろうか。

それを「愛」と呼んでもいいと、そう言う人も居るだろう。
でも、雪子の青木に対する目線は、どこまでも上から。
けれど、雪子が自分でそれに気付く程、賢い人間だとは思えない。

婚約解消を申し出る青木に対して、余計に、手を差し伸べたくなるだろう。
そしてそれを、青木は、雪子の自分に対する「愛」だと「優しさ」だと受け止めるのだろう。

本当に「愛する人」は誰なのか。
気付かないままに・・・・。

だから私は。
4月号のラストシーンに、ショックを受けた。
たとえ、この言葉を雪子が受け入れ、婚約を解消したとしても、二人の間には、余計に絆が生まれるような気がしてならない。

婚約解消を望んではいたけれど。
このシーンには打ちのめされ、ただ、黙って本を閉じるしかなかった。

薪さんの気持ちは、ブレない。
「愛する人」を、支え、鍛え、守ろうとする。
あくまで「上司」という立場からであることを崩さずに。

自分は、愛されるという見返りなんて求めず。
その笑顔を、成長を、幸せになってくれることを・・・ただじっと、見つめ。

そんな薪さんを。
愛してる。

どんなに辛くても。
それでもやはり、あなたを見ていたい。

鮮やかに浮かび上がる、その姿を。



************



先週、ブログに復帰したものの、その後は授業参観やPTAの委員会、家庭訪問に市の総会と、立て続けに行事が入りまして、なかなか更新が出来ませんでした。

また、いただいたコメントにはお返事を書き終えることが叶いましたが、メールのお返事はまだ途中になっております。
申し訳ありませんが、もう少々お時間を下さいませ。

メロディ次号の発売が迫り、レビューを書き終える時間が無いことから。
過去に例の無いやり方ではありますが、メロディ2月号と4月号、2号分、一度に感想を書くことに致しました。

地元では、28日の木曜日に発売予定ですので、それまでの3日間。
心を込めて、レビューを書き綴りたいと思います。





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コメント

■ 鍵拍手コメ下さったSさま

○4/25に鍵拍手コメント下さったSさま

早速のコメント、ありがとうございました。

ええ、もう、ラストシーンを見た瞬間、力が抜けました・・(TT)
ああ、そうなんだ、清水先生、やっぱりこの二人を結び付ける気なんだ、って・・・。

やっと2月号を乗り越えると、4月号でまた落とされる、今、4月号をやっと乗り越えたところですが・・また、6月号で落とされるような予感がしてなりません・・・。

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