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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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Scene15:記憶


フォスターと薪は、並んで歩いていた。
エヴァンズが居るのは、奥の、特別拘置所だ。

建物を入ってすぐ、何やら大声が聞こえた。
「だからねえ、今言葉が分かる人、呼んだから。来るまで待っててよ。参ったなあ・・」
困った様子の職員に対して、大声で何かわめいているのは、年寄りの男女・・夫婦のようだ。

「・・北京語だ」言うが早いか、フォスターは彼らに近付いた。

フォスターが話しかけると、夫婦はフォスターに向き直ってわめき立て・・やがて、静かになった。
あっけに取られる職員に向かって、フォスターは言った。

「自分達の息子が、ここに居るから面会したいそうだ。手続きを済ませれば出来る、今通訳が来るからとも話した。まあ、それまで、その辺に座って待っててもらうんだな」

それだけ言うと、フォスターは薪の元に戻り、一緒に歩き出した。
「無駄なことは、一切しないんじゃなかったのか?」薪が言うと、
「・・言語を操るのは、私の趣味だ」フォスターは言った。

「一体、何ヶ国語が話せるんだ?」
「数えたこともない」
フォスターは先を急いだ。

顔をそむける瞬間、フォスターが、決まりが悪そうな顔をしていることを、薪は見逃さなかった。
「この男でも、あんな顔をすることがあるのか・・」
薪は、フォスターの意外な一面を、見た気がした。

フォスターと薪は、取調べを受けているエヴァンズを、隣りの個室から、マジックミラー越しに見た。

大人しくうずくまり、質問に答えるエヴァンズは、まるで殺人鬼には見えない。
20人以上もの少年を手にかけておきながら・・・

ふと、薪の脳裏に、同じように、過去、大勢の少年の命を奪った、ある犯罪者の顔が、浮かんだ・・。

「どうした?」
・・気が付くと、薪は頭を抱え、壁に手を付き、そして、その肩を、フォスターに支えられていた。

体が震え、呼吸が荒いことが、自分で分かる。

「・・・・・・」
フォスターは何も言わず、薪が呼吸を整え、自分から離れるまで、じっとそのままの体勢で、薪を見つめていた。

「・・大丈夫だ。僕は戻る」
薪は廊下を歩いていき、フォスターは、その後ろ姿を見送ってから、取調べ室に入った。

薪は、第九へ帰る道すがら、青木のことを思い出していた。
第九へ配属されてきた時の姿、ヘリに勝手に乗り込み、散々な思いをさせられたこと、鈴木の脳を見た時・・・。

そんなことが、何故、今になって次々と浮かぶのか・・。
エヴァンズの姿が、貝沼に重なったせいで、あの事件のことが思い出されるのだろうと、そう、薪は思っていた。



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コメント

■ 

お疲れさまです、かのんさん。
大作ですね~。
全部読み終えた後にコメント書こうと思ったんですが・・・薪さんが頭を抱え、フォスターに支えられる姿を想像して、うっかり萌えてしまいました。
その報告だけでも、と思い・・・(笑)

■ 

○こゆうさま

コメントありがとうございます。

>大作ですね~

はい。しかも、まだ人波乱ありそうです・・一体いつ終わるんでしょう・・(TT)

>全部読み終えた後にコメント書こうと思ったんですが

私も、全部書き終えてからコメレスしようと思ったんですが(笑)いつになるか分からないので、ここでレスさせていただくことにしました(^^)

>薪さんが頭を抱え、フォスターに支えられる姿を想像して、うっかり萌えてしまいました

そうですか・・・ついうっかりそんなことになりましたか・・(笑)
ご報告いただけてとても嬉しいです(^^)

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