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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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※清水先生の作品とは関係ございません。
※大人な内容です。閲覧にご注意下さいませ。


オリジナルストーリー

「くちづけ」




湿った空気が充満した部屋で。

「あ・・あっ・・」
「んっ・・くっ・・!」

ベッドの上の律動が、その空気を震わせる。

青木の目の前には。
ベッドサイドの薄明かりに浮かび上がる、白い身体。

薪は、ベッドの上に仰向けになり、両腕で青木の肩を抱き。
そして両脚を青木の腰に回して。
青木のリズムを受け入れている。

シーツの上に乱れた髪も。
伏せた目元も。
寄せられた眉根も。
押さえようのないあえぎを漏らす、艶やかな唇も。

全てが、青木の理性を狂わせていた。

「うっ・・ああっ・・!」
「!・・・・・」

一瞬前とは、わずかにトーンを変えた薪の声。
きつく・・きつく絡み付いてくる、敏捷な脚。
そして、薄く見開かれ、青木に訴えかけてくる、その瞳。

それらのシグナルに、青木は気付く。
薪の限界が・・近いことに。

青木は、リズムを保ったまま、薪に向かって、うなずいて見せる。
それを合図に、律動が一気に激しさを増す。

青木は薪をしっかりと抱き寄せ、薪の中に、己を打ち込む。
薪は、青木に絡めた腕と脚、それに青木の腕によって、ベッドから浮き上がったまま。
青木に合わせて腰を揺らす。

「ああっ・・あああっ・・!」
青木の身体に絡み付き、青木の腕の中に身体を預け。
その動きで青木を翻弄し、悦びの叫びを上げる薪。

「くっ・・!」
突然に限界を超え、内に溜まった全てが溢れ出す。
それは、青木の方だった。

ビクンと波打ち、薪に己を限界までねじ込み、動きを止めた青木の様子に。
「ふっ・・」
息を吐き、身体がこわばる、薪。

苦しげに、どこか切なげに。
青木を見つめる、その瞳を見て。

青木も辛い顔をして、首を幾度か横に振り。
薪の身体をシーツの上にそっと降ろすと、その下腹部に手を伸ばした。

「んっ・・!」
薪は再び目を伏せ、青木の愛撫を受け入れる。
力を弱めながらも、なおも薪の中に留まる青木と、繋がっていることを感じながら。
青木の大きな手の平に、包まれる自分を感じる。

限界がそこまで見えていた薪のそれは。
青木の手の中で、熱く、硬く立ち上がっていた。
青木は、その全体を手で包みながら、親指の腹で先端に触れる。
そこは、溢れる液体でぬめりとしていた。

「あっ・・」
青木の指先が、薪の先端を転がすその刺激に、薪の腰が意図せずに動き始める。

「ああ・・もっと・・」
低くささやく、薪の声。
その先の言葉は、甘い吐息にかき消える。

青木は片手で薪の背中を抱き寄せ、片手で薪自身を手の平で包み、上下に優しく激しくこする。
揺れていた薪の腰が、動きを止めた。

「ああっ・・っ・・・!」

奔流が押し寄せ・・そして、通り過ぎていく。
そんな薪の姿を、青木はじっと、見つめていた。




汗に濡れた二つの身体が、ベッドの上で、重なっている。

白く細い身体の上に、その肩に、頭を乗せている・・青木。
「薪さん・・」
そっと、つぶやいてみる。

「ん・・」
夢うつつの声が、それに応じる。

「・・・・・・」
青木は、目の前にある美しいアゴを見上げると、その首筋に、キスをした。
そっと・・あくまで、そっと・・・・。

薪も青木も、相手の身体を、強くは吸わない。
相手の身体に、口付けの跡を残すこと。
それは、してはいけない、許されないことだと。

一度も口に出さずとも。
そこには暗黙のルールが、存在していた。

それから青木は、薪から顔を離し、頭を上げた。
そのまま黙ってじっとしている青木に、薪は、薄目を開け、青木を見下ろす。
青木は薪の身体の両側に手を付き、薪の身体を眺めていた。

そして、大きなため息を付く。
「?・・青木?」

青木は、薪と目を合わせ。
「・・薪さん!」
言うなり薪に抱き付き、両手で薪の頭を抱え、その髪にキスをする。

「・・・・・・」
薪は、黙って目を伏せ、片手で青木の頭を捉える。
青木が何を言いたいのかは、分かっていた。

青木は、薪の髪に顔を埋めたまま、話す。
「2週間・・2週間なんて。長過ぎます。薪さん・・・!」

薪は、ふっ・・と、息を漏らす。
青木は、翌日から、研修に出ることになっていた。

「薪さん」
青木は、頭を上げ、薪の顔を、じっと見つめて、言った。
「次の週末、帰ってきてもいいですか?」

「金曜の夜と最終日には、懇親会があるだろう。土曜に帰っても、また日曜には向こうに戻るようだぞ」
「それでもいいです。一日でもいい・・薪さんの傍に居たいんです」
「それに、研修の後半は試験がある。週末は、その勉強に割く時間が必要な筈だ。自分でも分かっているだろう」
「・・・・・・」

ドサッ・・と、青木は頭を落とし、再び、薪の髪に埋もれた。
薪は、そんな青木の頭を、片手を上げて、繰り返し撫でる。

青木が横を向く。
薪も、そちらを向いた。
互いの顔を見つめ・・そっと・・互いの唇に口付けた。

それから青木は、一度薪を見つめ、それからまたキスを始めた。

青木の唇は、薪の唇から頬、頬から首へと、動いていく。
更に首から肩に、そして胸に・・・

「・・青木」
薪の声に、青木は、動きを止める。

「付けていいぞ」
「・・・・え?」
青木が、薪を見上げると、薪は青木を見つめ、言った。

「僕の身体に・・お前の口付けの跡を、付けていけ」

「!・・薪さん・・・」
青木は、驚きに目を見開いた。

「え・・でもそれは・・・」
薪の言葉に青木は首を振り、戸惑った様子を見せる。

グイッ・・と、青木の頭が、薪の両手で、引き寄せられた。
青木の頭をその手に持ち上げ、薪は、じっと瞳を合わせ、言う。

「好きなところに、付けていけ。お前の跡を」
「あ・・・・」

青木が、薪を見つめるその前で、薪は青木の頭から手を離し、シーツに背を付け、身体の力を抜いた。
無防備な薪の身体が、そこにあった。

「・・・・・・」
ゴクリ・・と、青木はツバを飲み込む。
それから、薪の左腕を、そっと持ち上げ・・・

「んっ・・」
青木の舌の感触に、薪は身を震わせる。
青木は、薪の脇に流れる汗を、その舌ですくい取っていた。

それから、舌を横に滑らせ・・二の腕の内側に辿り着く。
滑らかで、芳しい、適度に張ったその肌。

「うっ・・!」
薪は、ビクンと身体を痙攣させた。
青木が、薪の腕の一点を、強く・・強く吸っていた。

それは、単なる口付けに過ぎない。
なのに何故か、薪の背を、強い快感が駆け抜ける。

「・・・・・・」
青木は、口付けが済むと、自分の身体を起こし、改めて、薪の顔を見下ろした。

「あ・・あお・・」
薪の頬は上気し、潤んだ瞳が、青木を見つめている。

「薪さん・・」
青木は、愛しさで胸がはじけそうになりながら。
薪の頬を、手の平で撫でた。




そこは、ホテルの小さな一室。
青木は、狭い風呂から上がると、トランクス一枚を身に着け、ベッドへと腰を降ろした。

サイドチェストに乗っている、自販機で買っておいたビールの缶。
それに、手を伸ばそうとして、ふと、青木は手を止めた。

それから、その手でそっと・・トランクスの裾をめくる。
そこには・・・花びらのような、赤いアザが付いていた。

「好きなところに」と言われながらも、青木は、他人から見えるところを、選ぶことは出来なかった。
滅多に人から見られることのない、二の腕の内側。
そこに、愛の印を付けた。

そして、薪も。

頬を撫でる青木の手を、薪は自分の手で離すと。
身体をベッドの上に起こし、青木を、仰向けにさせた。

それから、舌を伸ばして、青木の身体を辿っていった。
首筋から胸、胸から腹へ。
そして・・・・

薪の舌の感触に、青木は、ただ身を任せるしかなかった。

薪の舌は、既に立ち上がりかけた青木自身を通り過ぎ。
青木の太ももへと滑っていく。

「あ・・まき・・さ・・」
薪の頭が、青木の股の間に、割って入り込む。
そして辿り着いたのは、青木の太ももの、内側・・・・

青木は、薪の頭を手で包む。
薪はそこで、青木の肌を、強く・・強く吸い上げた。

ホテルのベッドに座り。
青木は、その印を、じっと見つめる。

薪もまた、見えるところは、選ばなかった。
だが、確実に、そこにある、薪の跡。
薪の頭が、青木の股の間に埋もれ、その唇が、青木の肌を吸い上げた・・印。

その瞬間が。
見下ろした先にあった、口付ける薪の姿が。
青木の眼前に、鮮やかによみがえる。

「薪さん・・」
我知らず声に出たその名に、胸が締め付けられる想いを味わいながら。

青木は・・その印を、指先で、そっとなぞった。




同じその日。
その時刻。

薪は、自宅マンションの、風呂に入っていた。
身体を洗い、湯船に浸かる。

入る瞬間、波打った水が・・やがて、しんと静まり返る。
何の音もしない。
自分以外の、誰の気配も・・無い。

ふと、薪は左腕に目をやる。
そこには、白い肌に浮かび上がる、赤い紋章のような跡。

「・・・・・・」
薪は、それをじっと見つめると。
その腕に唇を寄せ。

その印に、そっと・・キスをした。




くちづけ 終





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コメント

■ かのんさんこんにちは

…ラブラブですね(*^^*)

もうなんていうか…、ごちそうさまでしたm(_ _)m

一人お風呂に入る薪さん。
自分しかいないその空間に切なく思い、でもその切なさが幸せだと思える…。

青木の跡にくちづけをする薪さんに、すごく愛しさを感じます。。

あれですね。できたてほやほやの作品て、身悶えしますっ(≧ε≦)

ところで青木は「願いごと」あたりから研修に行ってますが、何の研修なんですか?(?_?)
昇進するんですかね…。

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

○5/21に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。
レスが遅くなりまして申し訳ございませんm(_ _)m

そうなんです・・具体的に書くのは、実は久しぶりだったんですね。
「息遣いが聞こえてくるよう」とのお言葉が、とても嬉しかったです(〃▽〃)
少しでも、私の中に流れる光景が、読んだ方に伝わればと思って書いておりますので。

ええ、溺れると思います!
(・・青木に限らず、薪さんと一度そうなったら溺れない人間が居るのだろうか・・)

お読み下さいまして、ありがとうございました。

■ AYさま

○AYさま

コメントありがとうございます。
レスが遅くなりまして、すみませんでしたm(_ _)m

> …ラブラブですね(*^^*)
> もうなんていうか…、ごちそうさまでしたm(_ _)m

アハハ☆
コメを読ませていただいて、ここでフイてしまいました☆☆

> 一人お風呂に入る薪さん。
> 自分しかいないその空間に切なく思い、でもその切なさが幸せだと思える…。
> 青木の跡にくちづけをする薪さんに、すごく愛しさを感じます。。

じ~ん・・・・・。
読んでいただき、こんな風に受け止めていただいて、幸せです(;;)

> あれですね。できたてほやほやの作品て、身悶えしますっ(≧ε≦)

「できたてほやほや」って・・・面白いですね!(≧▽≦)
このようなお言葉をいただいて、書いたかいがございました。
どうもありがとうございました。

> ところで青木は「願いごと」あたりから研修に行ってますが、何の研修なんですか?(?_?)
> 昇進するんですかね…。

「願いごと」でも青木が研修に行っていたこと、覚えていて下さったんですね。
嬉しいです(*^^*)

そうなんです、実は、今回の研修とは、この時の研修のことです。
「願いごと」の前編の間に、「くちづけ」のエピソードが入るわけですね(^^)

警察官の方々も、一般の公務員も、節目節目で研修や試験を受ける機会があるようです。
第九も様々な知識が必要とされますし、きっとそういう機会があるのでしょう。
確かに、昇進という可能性もありますね。

色々と想像を巡らせていただくのも、嬉しいことです。
楽しい感想をありがとうございました。

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