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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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※清水先生の作品とは、関係ございません。

※話を綴る過程で、とある設定が避けられないことに気付きました。
薪さんの永遠の不老不死を望む方には、ちょっと辛いかもしれません。
あと、鈴木さんを好きな方にとってもちょっと痛いかも・・。
ご了承下さいませm(_ _)m

プロローグ+20話+エピローグの、計22話です。


オリジナルストーリー

「巡る時」


プロローグ




窓から日差しが降り注ぐ、その部屋で。
彼は、デスクに向かっていた。

持ち込まれた膨大な量の脚本に目を通し、ハーッ・・と、ため息を付く。
手にした書類を一度デスクに置くと、傍らに置いたカップを手にし、中のコーヒーを飲み干した。

もう秋も深いというのに、今日は少し日差しが強過ぎる。
彼は、額に浮き出た汗をハンカチで拭き、ついでに頭頂部まで続く、むき出しの肌を後ろ側まで拭いた。
そこに、電話が鳴った。

「はい。何ですか?」
やり手のプロデューサーという肩書きにも関わらず、彼は、誰に対しても敬語で話す姿勢を崩さなかった。

『チネ旬さんから、お電話です』
「ああ。繋いで下さい」
受話器から聞こえた声に、彼は、頷きながら言う。
電話の要件は、見当が付いていた。

『どうも。チネチッタ旬報の滝沢です』
「山本です。お世話になっております」
相手に見えないと分かっていながら、山本は、受話器を手に、頭を下げた。
そして、鼻からずり落ちそうになった眼鏡を、そっと指で戻す。

「・・その件なんですが。あいにく、彼とは連絡が付かないままで・・ええ、そうなんです。そうですね、そうしていただいた方が・・。申し訳ございません」
何度も、何度も、受話器を手に、頭を下げる。

『あなたが謝ることではないでしょう。仕方がありません。では、失礼します』
そう言って、相手は電話を切った。

山本も受話器を置くと、また、ため息を付いた。
それから立ち上がり、背後の窓に向かう。
窓を開けると、涼しい風が入ってきた。

小柄な身体を背伸びするようにして、山本は、外の景色を眺める。
二階のこの窓からは、通りのイチョウ並木が、すぐ目の前に連なる。
鮮やかな黄色の葉が、木の枝を、そして通りを、覆っている。

そう・・・彼が始めてここを訪れたのも、ちょうどこの季節だった。
山本は、その時のことを振り返る。

二年前の、あの、秋の日のことを。





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