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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
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メロディ 2011年 8月号「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME ACT.6」

レビュー3:想い



言葉にしたら。

あまりにも、月並みで、安っぽい物に、なってしまうかもしれない。
深い・・深い、その想い。

でも、他に、表す言葉が見つからない。

愛してる。
薪さんは、青木を、愛してる。

口に出すことはもちろん。
独白でも、一切語ったことは無い。
薪さんは。

青木を好きだとも。
愛しているとも。

でも、圧倒的なまでに迫り来る、その想い。
溢れるその想いに、溺れてしまいそうな程。

「殺されたい・・・」

これ程絶望的な愛が、あるだろうか。
それを、甘美だと、思える程に。

薪さんは、青木を突き放した。
捜査については、青木に嘘を付いていたという、真実を語り。
自分の気持ちに対しては、都合が良かったなどと、嘘を付いて。

真実と嘘を、ない交ぜにして。

薪さんは、青木に。
語らずには、いられなかった。

青木が傷つくことを、承知の上で。
それによって、自分も傷つくことを、承知の上で。

自分の言葉だけを信じるという、青木の言葉が、薪さんは、素直に、嬉しかったと思う。
そして同時に・・果てしなく、苦しかったと思う。

知っていながら。
事件の裏を知りながら。
青木に、無意味な捜査をさせていると。
その真実に、苦しんでいた。

青木の真っ直ぐな魂に。
自分は、何をしているのかと。

でも、そのことに苦しむのは。
呵責を覚えるのは。
薪さん自身が・・誰よりも、真っ直ぐな魂を持っているから。

それは、青木にとっては、決して「無意味」では無かった。

青木はあの時、「捜査をすること」に、すがった。
それを絶たれていたら、廃人になっていたかもしれない。
一番苦しい時期を、捜査に加えてもらい、そこに没頭することで、青木は乗り切れた。

むしろ、そんな青木の為に、関係各所に頭を下げてまでして、そのことで不当なヤジを受けながら、青木を捜査に加えた・・薪さんの方が、その「無意味」の為に、多大な労力を伴ったのだ。
それが、おざなりの捜査だと知りながら、それでも、青木を捜査に向かわせた・・他ならぬ、青木自身の為に・・・。

薪さんは、最後まで。
それを、青木に言い含め、誤魔化し通すことだって、出来ただろう。
滝沢が何を言おうと、青木は・・薪さんの言葉だけを、信じてるのだから・・。

でも、薪さんは。
青木に、その真実を伝えた。
もう、その捜査は必要無いということを。
いや、始めから、その捜査は、必要なかったということを。

青木の真っ直ぐな魂を。
それ以上、裏切ることが出来なかった。

それは。
他ならぬ薪さんが。

誰よりも、純粋な魂を持っているから・・・。

外見も性格も、一見、全く違うようでありながら。
この二人は、表裏一体だ。
魂は、一つなのだ。

互いを、愛して愛して、愛し過ぎて。
だからこそ、誤魔化せない。
だからこそ、すれ違う。

まるで。
独り立ちを促す為に、動物の親が、子供を崖から突き落とすかのように。
薪さんは、青木を突き放した。

僕だけを、信じるなと。
お前は、自分の足で歩いて行けと。

もう僕は、第九から、お前の前から去るのだから・・と。

自分を慕う人間から。
離れるのは辛い。

けれど、憎まれてしまえば。
そこから去ることも、楽になる。

自分を信じることで・・無意味な捜査にすがり付くことで。
何とか生きていた青木に。
真実をぶつけて。

自分を信じるよりも、恨むことで。
生きていてほしいと。
そう願い。

それ程、薪さんは。
青木を愛してる。

憎まれたくて。
いっそ、殺されたくて。

一切の見返りを求めない。
ただ「愛する」という、想い。

あえて見返りと称するならそれは、青木が、その魂を持ち続けながら、生き続けること。
それだけが、薪さんの願いであり、見返りであって。

そして、薪さんはそれを。
見続けたかったろう。

青木が、何があっても、青木で居続ける姿を。
青木が、その魂を持って、生き続ける様を。

でも薪さんは。
そのささやかな喜びさえ、捨てる決意をした。

青木の姿を、見られなくなってもいいと。
第九の未来を、見届けられなくてもいいと。

第九の未来を。
薪さんは、変えたいと思った。
青木の真っ直ぐな魂に象徴される、希望に満ちた物に、生まれ変わらせたいと思った。

このままでは、更に犠牲が増え続けるだけだと。
このまま第九が存続すれば、また、自分のように苦悩を抱え、命を危険に晒す者が出るだろうと。
そう思って。

全てを変えようと。
新しい第九に生まれ変わらせる為に、自分さえも、そこから消してしまおうと。
そう、決意して。

あまりにも痛々しくて。
見ていて、辛くて、辛くて・・・・・・・

それでも。
薪さんが、前に進もうとしていると、感じる。

自分がこの地から、消えても。
一歩間違えれば、自分が・・・死しても。

どんな犠牲を払っても。
薪さんは、青木を守りたい。
青木を取り巻く、全てを守りたい。

薪さんの愛は。

絶望的で。
けれど・・決して、後ろ向きではない。

前向きな絶望。
そんな・・矛盾した愛。

「青木に 殺されたい」

その響きに、身をゆだね。
穏やかな笑みさえ、浮かべていた。

もう薪さんは。
そんなことにしか。

幸せを見出せない。

薪さんを取り巻く絶望と。
青木に抱く果てしない愛が。

悲しくて、切なくて、苦しくて。

たまらない。





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コメント

■ こんばんは かのんさん。

〉愛してる。
薪さんは、青木を、愛してる。

はい、そうですね…

〉薪さんは、青木を突き放した。
捜査については、青木に嘘を付いていたという、真実を語り。
自分の気持ちに対しては、都合が良かったなどと、嘘を付いて。
真実と嘘を、ない交ぜにして。

青木が傷つくことを、承知の上で。
それによって、自分も傷つくことを、承知の上で。


そうです…

〉青木にとっては、決して「無意味」では無かった。
青木はあの時、「捜査をすること」に、すがった。
それを絶たれていたら、廃人になっていたかもしれない。
一番苦しい時期を、捜査に加えてもらい、そこに没頭することで、青木は乗り切れた。

むしろ、そんな青木の為に、関係各所に頭を下げてまでして、そのことで不当なヤジを受けながら、青木を捜査に加えた・・薪さんの方が、その「無意味」の為に、多大な労力を伴ったのだ。

それが、おざなりの捜査だと知りながら、それでも、青木を捜査に向かわせた・・他ならぬ、青木自身の為に・・・。


そうです、そうです…っ
もう、そうですとしか言えません…。

今月号を読んだ後、痛くて息苦しくて、、ただ深呼吸しかできなかったんですが…、かのんさんのレビューを読んで、、泣いてしまいました…。


〉薪さんの愛は。
絶望的で。
けれど・・決して、後ろ向きではない。
前向きな絶望。
そんな・・矛盾した愛。


ああ…、そんな風に感じ取ったんですね…。

私は、薪さんが青木に頬を打たれた時、青木に差し出した蜘蛛の糸を、薪さんの方こそすがりついて離したくなかったあの糸が切れた時、
あの茫然とした顔を見て、

「飽和」だと感じました。

ギリギリだった精神状態がキャパを超えて、麻痺してしまって、少しずつ、狂い始めたかのように思いました…。

「青木に殺されたい」
もうそんなふうにしか幸せを見いだせないあの人を、

早く助けてほしい。

その役目が、青木にはきっとあると、

信じてます。


ありがとうございました。

失礼しますm(_ _)m

■ AYさま

○AYさま

コメントありがとうございます。

> はい、そうですね…
> そうです…
> そうです、そうです…っ
> もう、そうですとしか言えません…。
> 今月号を読んだ後、痛くて息苦しくて、、ただ深呼吸しかできなかったんですが…、かのんさんのレビューを読んで、、泣いてしまいました…。

沢山、沢山、共感して下さって、ありがとうございました(TT)
ただ深呼吸しか出来なかった・・お察しします。
そして泣いてしまったとのこと・・何だか申し訳なくて、でも、こちらの記事をそこまで思いを込めて読んで下さったこと、嬉しく思います。

> ああ…、そんな風に感じ取ったんですね…。
> 私は、薪さんが青木に頬を打たれた時、青木に差し出した蜘蛛の糸を、薪さんの方こそすがりついて離したくなかったあの糸が切れた時、
> あの茫然とした顔を見て、
> 「飽和」だと感じました。
> ギリギリだった精神状態がキャパを超えて、麻痺してしまって、少しずつ、狂い始めたかのように思いました…。

なる程・・そういう風にお感じになったのですね。

私は、薪さんが前号で「合法非合法を問わず僕が対処する」とおっしゃったシーンで、ああ、薪さんは遂に、理性を超えて、一線を越える決意をなされたと・・そう思いました。

でも、たとえ自分が何をしても、どうなっても、第九を、青木を守りたい・・そこに「前向きな絶望」を見たんです・・。
自分が闇に堕ちることで、後に光が残るなら、全てを抱えて堕ちて行こうと・・。

> 「青木に殺されたい」
> もうそんなふうにしか幸せを見いだせないあの人を、
> 早く助けてほしい。
> その役目が、青木にはきっとあると、
> 信じてます。

そうですね。
身体を張って守るとか、そんな次元ではなく。
精神的に、薪さんが救われる、そのきっかけを、青木が担ってくれる、きっと。
私もそう、信じています。

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

○7/4に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。

そうなんですね、そういった、直接的な言葉は一切出てこない。
だから、様々な方々の「秘密」感想を拝見していると、時には、薪さんの青木への気持ちさえ、疑問視する声も見掛けます。
読む人がそれぞれに、言葉ではないその表現から、想像するしかない。
読者にゆだねるその潔さが、「秘密」の凄さだと思います。

「殺されたい」という独白の言葉がショックでしたか・・。
私は、その言葉自体にはショックは感じませんでしたが、薪さんの青木への愛の深さ、そして絶望の深さを感じて、苦しくてなりませんでした・・(;;)

幸せそうな微笑が余計辛い・・そうですね。
なんて穏やかな幸せそうな顔なのか・・・胸が、締め付けられます・・。

青木は・・苦しむでしょうね。
でも、薪さんを恨むとか憎むといった感情には、ならないと思います。
ただ、薪さんを慕い、無条件で信じるだけではない、本当の薪さんという人について考え直し、自分の薪さんへの気持ちも、見つめ直すことになると思います。
そこに至るまでは・・相当辛いでしょうが・・。

生きて幸せになること・・たとえ薪さん自身がとうに諦めていたとしても、読者として、最後まで諦めずに、見守っていきたいと思います。

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