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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
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メロディ 2011年 8月号「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME ACT.6」

レビュー4:もう一つの、想い



全てを見通して。
もう何も期待せず。

薪さんは、自分が、堕ちるところまで堕ちることを、覚悟している。

対して。
薪さんを信じ、そこに一縷の希望を繋いでいた青木の方が。
今は、苦しいかもしれない。

何も知らない。
知らされない、辛さ。

滝沢の調査を依頼された宇野や。
薪さんから、直接事情の一端を聞かされた岡部さんは。
そこに、何か大きな陰があることを、察することが出来る。

でも青木は。
何一つ知らされない。
目の前に提示された物を、必死で追いかけることしか、出来ない・・・。

自分の、捜査に加わりたいとう願いを。
手に余るものだと。
無意味な捜査に没頭している方が、都合が良いからやらせたのだと。

そう言ったのが。
他の人間だったら。
単なる「上司」に言われたのだったら。

青木は、ここまで傷付かなかったろう。
傷付いたとしても、自分の願いが、いかに無謀な物であったかと、自分を省みる方向に、向かったと思う。
上司の言うことを、もっともだと思い、周囲に迷惑を掛けた自分を恥じ入り、そのことに、落ち込んだかもしれない。

でも。
それが、薪さんだったから。

自分の思いを汲んでくれる、絶対に味方でいてくれる、そう信じていた、薪さんだから。
おざなりの捜査を与えて、大人しくさせていればいい・・そんな考え方などしない、自分の気持ちを、本当の意味で、受け止めてくれると、信じていた人だから。

青木にとって、薪さんは、「上司」ではなく。
「薪さん」という、一人の人間だから・・・。

身内に関わる事件で、冷静な判断に欠けざるを得ない、その上、年寄りや赤子を抱え、プライベートがいっぱいいっぱいの部下に、とりあえず、差し障りの無い任務を与えた。
部下は、たとえそれが無意味な捜査であっても、上司が自分に仕事を与えてくれた配慮に感謝し、自分の無謀さを反省するところかもしれない。

「上司と部下」としてだったら、薪さんが青木に放った言葉は、正論だ。
二人の関係を知らない人が、この場面を見たら、何故、上司の配慮に、部下が怒るのか。
何故、ここで上司が、部下に打たれているのか、理解出来ないだろう。

けれど青木は、その薪さんの行為に、裏切られたと感じた。
そして薪さんも・・・口ではああ言いながら、自分が青木に打たれることを受け入れる程に、自分が、青木を傷付けたと、憎まれて当然だと、感じた。

それは、薪さんも、青木も。
互いに、「人と人」として、向き合っているから・・・。

上司と部下という枠を超えて、常に本気で向き合ってきたから。
青木は、傷付き。
そして薪さんも、傷付いた。

岡部さんの言う、「たった一本の糸」。
青木がすがっていた、その糸を。

薪さんは、自分を信じ、慕う物でなく。
自分を憎むという、糸にすげ替えた。

憎むことで。
恨むことで。
青木が、生きていけるようにと。

それは、薪さんにとって。
唯一の希望。

闇や、嘘や、様々なドロドロとした物を、全て一人で抱えて。
自分がその闇を背負って消えることで。

第九が、青木が。
真っ直ぐな魂を持って生き続けることが、薪さんの希望。

けれど青木は。
何も知らない。
自分が、薪さんにとって、唯一の希望であることを、知らない。

薪さんを見失い。
薪さんを妄信していた糸を、見失い。
これから、泥沼の中で、必死にもがくことになるのだろう。

それは、もしかしたら。
姉夫婦が殺された時や。
自分の行いの是非に苦しんだ時よりも。
ずっと・・苦しいかもしれない。

これからが、本当の。
青木の、苦悩の始まり。

でも、薪さん。
青木はきっと、憎しみの糸なんて、掴まない。

どんなに、もがくことになっても。
泥水を飲み込んで、苦しみ続けても。

そこに差し出された一本の糸が、憎しみの糸だったとしたら。
青木はそれを振り払って、自力で這い上がることを、選ぶだろう。

いや、そもそも。
薪さんは、天上になんか、居ない。

薪さんだって。
苦しみ、もがき、何度も地獄に足をすべらせそうになりながら、必死で立っている、一人の人間に、過ぎない。

だから、垂らされた糸にすがるのではなく。
互いに、手を差し伸べればいい。

どちらかが、どちらかの上に立ち、糸を垂らすのではなく。
互いに、同じ地平線に立って、手を取り合えばいい。

薪さんの、前向きな絶望を、救うのは。
今、真っ暗な泥沼の中に居る、青木という、希望。

青木は、苦しむだろう。
苦しみの渦に、呑まれるだろう。

薪さんを・・誰よりも愛するが故に。

でも、きっと這い上がる。
這い上がる為に、そこに居る。

そして気付く。
這い上がった、その先に、一人で立っている、その人に。
自ら、全てを背負い、地獄の淵に、足を掛けている、その姿に。

薪さんが、足を踏み外すその前に。
その身体を、抱き留めて。
手と手を、繋ぎ合って。

想いは、あるのだから。

青木、君の中に、想いはとっくに、あるのだから。





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コメント

■ こんばんは かのんさん。

銀魂の、「四天王寺編」で、四天王寺勢力からお登勢の店を一人で守ろうとする銀さん。

「銀ちゃんがいなけりゃ生きてたって楽しくない」と泣く神楽に、

「楽しくなくたって、生きていてほしい」
そう言った銀さん。


なんて自分勝手で、潔いんだろうと思いました。


薪さんもそうなのかなあ…と、そう感じた今月号でした。


憎しみの中で、本来の青木でなくなったとしても、生きていてほしいと…。

けれど、

〉青木はきっと、憎しみの糸なんて、掴まない。

ああ、そうです…っ。

かのんさんのこの、表現力…っ、胸にきました…(;_;)


〉きっと這い上がる。
這い上がる為に、そこに居る

そして気付く

這い上がった、その先に、一人で立っている、その人に。
自ら、全てを背負い、地獄の淵に、足を掛けている、その姿に。


脳内に映像が広がりましたよ…

暗闇の中、それでもまっすぐに立つ、その後ろ姿。


例え、泥水にのまれても、一瞬でも憎しみに駆られたとしても、青木は大丈夫ですよ。

宇野がいます。
岡部さんがいます。


第九メンバーがいますから。


「お前は一体薪さんの何を見てたんだ!」と、怒ってくれる人達がいますから
(^_^)


青木は大丈夫。


大丈夫なんですよ、

薪さん。



夜分に失礼しました
m(_ _)m


■ AYさま

○AYさま

コメントありがとうございます。

> そう言った銀さん。
> なんて自分勝手で、潔いんだろうと思いました。
> 薪さんもそうなのかなあ…と、そう感じた今月号でした。

銀さん、潔いですよね。
あの、青臭いまでの純粋さと正義感が好きです。

自分が闇を引き受けるから、後には光が残ってほしい。
そんな薪さんが、ちっとも犠牲的ではなく、その願いに向かって進んでいるお姿が、切ないです。

> 憎しみの中で、本来の青木でなくなったとしても、生きていてほしいと…。

そうですね。
薪さんは、何より青木には、生きていてほしいんでしょうね。

ただ、青木が、もし薪さんを憎んだとしても。
青木は、青木だと思います。

「人を憎む=心が歪む」とは、限らないと思います。
むしろ、薪さんは、自分を憎むことで、青木が真っ直ぐな魂を保ち続けてくれることを願っていると感じました。

> けれど、
> ああ、そうです…っ。
> かのんさんのこの、表現力…っ、胸にきました…(;_;)

ひょ・・ひょうげんりょくだなんて・・お恥ずかしい(><;)
でも、嬉しいです。ありがとうございます・・。

> 脳内に映像が広がりましたよ…
> 暗闇の中、それでもまっすぐに立つ、その後ろ姿。
> 例え、泥水にのまれても、一瞬でも憎しみに駆られたとしても、青木は大丈夫ですよ。

青木の姉夫婦があんなことになった時は、「青木が青木でなくなってしまうこと」が、大きな不安でしたが。
もうここに来たら、清水先生は、青木の魂を穢れさせることは決して無い・・と思えるようになりました。
迷い、苦しみ、悩んでも・・青木は、青木でいてくれると思います。

> 宇野がいます。
> 岡部さんがいます。
> 第九メンバーがいますから。
> 「お前は一体薪さんの何を見てたんだ!」と、怒ってくれる人達がいますから
> (^_^)

そうですね。
素晴らしいメンバーが付いていて、心強い限りですよね。

ただ、青木は「薪さんの言葉だけを信じてる」人ですから。
他の人が何を言っても、あまり関係ないと思います。
青木は、誰かに言われた言葉に従うというよりも、ぶつかった壁に、自分で考え、自分で苦しんで、自分で答えを出す人だと思います。
・・まあそれが、周囲を巻き込む結果になったりもするわけですが・・(^^;)

> 青木は大丈夫。
> 大丈夫なんですよ、
> 薪さん。

そうですね、青木はきっと、這い上がれる強さを持っていてくれると思います。

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