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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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メロディ 2011年 8月号「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME ACT.6」

レビュー7:秘密



薪さんの行く末と、薪さんの苦しみ。
それに、薪さんと青木、薪さんと鈴木さん、薪さんと岡部さん、薪さんと滝沢・・・それら人間関係を考えるだけで、飽和状態になってしまい。

事件のことを考えても、疲弊するばかりなのだけど。
それら薪さんの未来や、人間関係も、事件を中心に回っているので。
自分なりに、事件の展開を追い、真相を考えてみたい。

いくつもの事件が交錯しているので、事件の起こった年代順に、追っていこうと思う。

まずは、「秘密」世界の現在である2062年から、12年前。
2050年に、ウイグル人学者、イリハム・ヒラル・アイが、軟禁された。

彼は、中国から独立した、旧ウイグル自治区「チメンザール」の反政府運動のリーダー。
軟禁されたのが軍施設であり、彼が「民主化のリーダー」とあることから、この「チメンザール」政府は、軍事政権なのだろう。

それから7年後。
今から5年前。
2057年11月。

コミック改訂版に寄れば、北海道の根室沖で大地震が発生。
それから12日後、紫晶島の病院跡から、18人の患者の遺体が発見される。
そして、一人だけ生き残った少年が救出されるが、その後死亡。
医師に、「他の患者の遺体を食べて生き延びた」と言い残した。

この「カニバリズム事件」の少年の脳は、非公式に第九に回され、薪さん一人が捜査に当たった。
この捜査の記録は残らず、薪さんのみが、その秘密を抱えることになった。
だが、当時、鈴木さんも極秘でその脳を見ていた。

そして、石丸外務大臣の事件。
最初は4巻特別編に出てきたこの事件が、掲載順と同じく、ウィルス事件の直後だとしたら。
2062年の1月位と見当を付けたのだが。

後から「メロディ」4月号を見直して、倉辻夫妻の検死の際、監察医が「2057年によく似たダガーナイフが使用されている」と説明しながら、石丸大臣の事件現場を映したシーンに気が付いた。

つまり、石丸大臣は、カニバリズム事件に前後して、殺害されたことになる。

この大臣は、「外交官一家惨殺事件」に関与していたとの疑惑があった。
薪さん一人がその脳を見て、大臣が銃口を突き付けられ、渡された紙に遺書を書く画を確認したにも関わらず。
脳はMRIに掛けられなかったとし、自殺と断定された。

カニバリズム事件の直後。
2058年の2月。
滝沢幹生になりすました男が、第九に配属された。

それから約1年半後。
今から3年前の、2059年8月。
貝沼事件により、第九は崩壊。

滝沢の言い分によれば、滝沢は病院で半年を過ごし、2060年の初め頃に、病院を出たことになる。
そして、日本を去った。
その後、チメンザールで何らかの任務に付いていたのかどうか、その辺りは、分からない。

滝沢が、病院を出るのと同じ頃。
今から2年半前。
2060年の1月下旬。
青木が第九に配属された。

まだ、現在に比べて、脳の閲覧の制限が甘かった為。
青木は、配属から2週間の間に、鈴木さんの脳を見て、カニバリズム事件の一端を目撃した。

2062年の3月末。
連続一家惨殺事件(コピーキャット事件)が起きるが、これは、一連の事件とは無関係だと、薪さんは断定した。

2062年4月下旬。
千堂外務大臣の娘の誘拐事件が解決し、捜査終了と、青木の婚約祝いを兼ねた飲み会が開かれる。
この時、滝沢は日本に戻っており、薪さんの姿を約3年ぶりに見ることになる。

その後。
2062年4月末か5月頃。
小学校の少年が亡くなった事件を捜査する過程で、第九のコンピューターが、関係者によって、侵入されたことが分かる。

第九のメイン・コンピューターは、通常は、長官と言えど、独断で閲覧をすることは禁じられているものの、警察庁や警視庁と繋がっていて、有事の際は、閲覧することが出来る。
そして、この時点で2回、貝沼事件以前のパスワードで侵入されていた。

薪さんは、すぐに滝沢の様子を病院に確かめに行ったが。
これは偽者であり、薪さんの知る滝沢は、既に日本で薪さんの監視に当たっていたことから、これは、滝沢が、薪さんを動揺させる為に、わざと痕跡を残して浸入して見せたのだろうか。

そして、薪さんの車が爆破され、SP警護が付くことになる。
同時に、青木が、薪さんや他の人間が居る前で、自分も鈴木さんの脳からカニバリズム事件を見たと、告白する。

2062年の6月。

滝沢、第九に復帰。
同時に、青木の姉夫婦の事件発生。
捜査が開始された。

また、それと前後して、イリハム・ヒラル・アイが、軟禁状態のまま、ノーベル平和賞を受賞。

・・こうして見ると。
本当に、いくつもの、一見無関係と思われていた事件の中に、沢山の伏線があり、一つに繋がっていたことが、分かる。

だが、並べてみたところで、それがどんな繋がりになっているのか、それはよく分からない。
かえって、疑問や謎が、増すばかり。

そして、改めて今号の流れを見てみる。

滝沢が「多くの自国民の命を奪い」と言っていたが。
これは、この特殊な「ダガーナイフが」「多くのウイグル人の命を奪った」という解釈で良いのだろうか。
この辺りが、読んでいて、ちょっと分かり辛かったのだが。
「多くの命を奪った」「石丸大臣」と続くわけではないだろう。

中国のウイグル自治区であったチメンザールは、中国から独立を果たした。
だが、それは軍事政権であり、国民は虐げられ、リーダーを擁し、民主化を目指していた。
しかし、チメンザールの軍は、民主化を望む民衆を弾圧した。

特に、軍の左翼の強硬派は、特殊なナイフ偽装ピストルを開発し、裏切り者や抵抗する者など、多くの自国民の命を奪い、最後には見せしめとして、ナイフで切創を付けた。

そんな、民主化を望む者と、軍事政権の間での闘争が続く中。
民主化のリーダー、イリハムは軟禁された。

軟禁されながらも、ノーベル平和賞を受賞し、握手をする姿が世界に映し出され、かえって「人相が良くなった」とさえ言われたことから。
軟禁状態は、人道的なものであり、軍は彼を、拷問にかけたり、必要以上に拘束したりしていない・・人間的な生活を与えているというアピールがなされたと言ってもいいだろう。

では、それが、カニバリズム事件と、どう関わってくるのか。
患者の遺体を食べて生き延びたという少年の脳には、何が映し出されていたのか。

そう考えた時。
テレビに映るイリハムは、実は、別人なのではないか・・という疑問が浮かんでくる。

イリハムは、人道的待遇などは、与えられていない。
「人相が良くなった」のは、好待遇だからではなく、それが、別人であるから。

本当のイリハムは、監禁され、拷問を受け、軍に捕えられた7年後には、瀕死のところを、密かに北海道の離島の病院にかくまわれた。

その逃亡の手助けをしたのが、惨殺された外交官で。
少年は、そのイリハムの生きている姿から、死に至るまでを、目撃してしまった。
もしかしたら、イリハムの最期の言葉を、聞いたかもしれない。

彼が、過酷な境遇下、逃亡の末亡くなったとしたら、世界中が、チメンザールを追及する。
民主化を望む、民衆の歯止めも利かなくなる。

軍事政権が倒れるか、それまでの間に、民衆と政権の間で、泥沼の戦いが繰り広げられるか。
軍の左翼の強硬派と、民主化側の強硬派、双方が武器を手にして。
いずれにせよ、更に多くの血が流れるだろう。

それを、上層部は止めたい。
チメンザール政権が倒れるにしても、それは、世界各国との協議や、国民との折り合いを付けた上で、ゆるやかに民主化に以降するといった物に、留めたい。
イリハムを生かしているというカードを切り札に。

軍事政権、民主化運動側、双方がそう望んでいることから。
イリハムの死を知る物には、口止めがなされている・・とか?

少年の目撃した物や。
石丸大臣が殺されたことが、非公開とされたのは。

日本の外交官が、イリハムの逃亡を手助けしたと知れたら。
更には、日本の病院にかくまったことによって、最終的にイリハムが死んだと知れたら。

日本の責任が、問われるからだろうか。
チメンザールという国の、ギリギリの均衡を壊す、余計なことをしたからと。
それによって、一国が血の海になるかもしれない、その原因を作ったと。
「よそ者が、口を出したから」だと。

5年前に、薪さんが見た「ダガーナイフで印を付けられた遺体」とは。
少年が食べた、目にした、イリハムの遺体、なのだろうか。
拷問の際に、軍に付けられた、見せしめの跡。
それがあることによって、イリハムだと、確証出来てしまうような。

しかし、「レベル5で閲覧不可能」になってしまった、とのことだが。
第九で捜査がなされたという、公式な記録の残らない脳データでも、そのまま、保管するのだろうか・・?
薪さんがその脳を見たという事実は、無いことになっているのだから。
その脳データは破棄・・とは、ならないのだろうか。

そして、薪さんの脳を見ても、それは、少年が見た画像のコピーに過ぎず、それを今、見ようとしても、粗い画でしか再現出来ない物になっていると言う。
つまりもう、その「遺体の印」は、薪さんの脳では、ハッキリとは確認出来ないということだろうか。

だから、薪さんの脳の中のデータが欲しいわけではない。
薪さんは、そう考えた。

そして、薪さんの脳裏に浮かぶのは。
2054年と記された、画。

イリハムが軟禁されたとする年から、4年後。
北海道で地震が起こるより、3年も前のこと。

では、少年が遺体を食べたという「カニバリズム事件」は、直接関係無いのだろうか。
重要なのは、少年が遺体を食べたことではない。
その病院に、イリハムらしい人物が、収容されていたという事実、なのだろうか。

イリハムは、地震の際に亡くなったのではなく。
その病院に潜伏していることを、チメンザールに嗅ぎ付けられ、地震が起こる3年も前に、チメンザールの処刑の儀式に乗っ取って、殺された。

何人もの人間が、そこに倒れている様子から。
他の患者も巻き添えを食った・・ということだろうか。

入院していた少年は、その現場の、第一発見者だった。
だが、その意味が少年には分からず、この事件は、報じられる事も無く、闇に葬られた・・・?

いや、いくら離島とは言っても、病院で何人もの人間が殺されたら、報道されないということは、考え難い。
誰か、亡くなった患者の一人による精神錯乱による殺人及び自殺・・などと、修正されて報道されたのだろうか。

つまり、まだ「秘密」内で明るみにされていない、「もう一つの事件」が、2054年に、北海道の病院で、起こっていたということだろうか。

そして少年は、イリハムの処刑の跡を見た3年後。
地震に合い、亡くなった・・。

日本の外交官が、イリハムの逃亡を手助けした上に。
かくまったその先で、チメンザール軍のイリハムの処刑を、防げなかった。
これが、日本が責任を逃れたい、事件を無かったことにしたい、理由だろうか。

薪さんの言う「彼ら」とは。
チメンザール軍か、あるいは、民主化を図る一派のどちらか、ということだろうか。
そして彼らが欲しいのは、その、少年の見た、画。

どちらかと言うと。
手に入れたいのは、軍よりも、反政府軍の一派かもしれない。
イリハムが既に殺されたという証拠を手に入れることで、政府を倒したいと。

つまり、滝沢は、民主化運動側の人間であり。
その証拠を、自国に持ち帰る任務を背負っている。

日本も、反政府側を擁護しているが、外交上、それは非公式な物であり、工作員を受け入れる・・という程度の協力を、担っている。
そういうことだろうか・・。

では、薪さんの車を爆破したのは。
石丸大臣を殺害したのは。
青木の姉夫婦を、殺害したのは。
誰なのか。

滝沢には。
薪さんの手を使って、データを持ち出したいという理由があることから。
すぐ分かるようにしたとは言え、薪さんの車に爆薬を仕掛け、もしかしたら、薪さんも巻き込まれていたかもしれない事態を、引き起こすとは思えない。

滝沢自身に、薪さんの身体を傷付けようとする意図が見えないことからも、車の爆発は、滝沢ではないだろう。

また、青木の姉夫婦に関しても、自分は関与していないと言っていた。
倉辻さんの脳を見ていて、犯人の晒したメッセージに、滝沢も驚いていたように見えることからも。
関与していないという発言は、本当だと思える。

石丸大臣と、青木の姉夫婦を殺害した犯人は、同一人物。
つまり、車の爆発や、大臣、姉夫婦殺害は、チメンザール政府側の、工作員の仕業なのだろうか。

滝沢ら、民主化側の人間が、データを持ち出そうとしていることを知って。
それを、阻止する為に・・?

それにしても。
薪さんが、正体不明の大物に「力を借りたい」こととは、何なのだろう。
しかも、もし、その力を借りるなら「第九から離れ姿を消すこと」を条件とされていたのは、何故なのだろう・・?

つまり、これから何かが起こり、それを全て「薪さんがやったこと」だと決定付ける、その工作に、この人の力が、必要なのだろうか。
そして、薪さんが全ての負の遺産と共に・・・・

・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・。

「亡くなった」ことになる・・・とか?

薪さんが何か行動を起こし、そして、死んだことにする。
その為に、この大物の、力が必要なのだろうか。

ただ「姿を消す」だけでは、結局は、その身を追われる。
だから、「亡くなった」ことにして、姿を消す為に・・・?

撃たれる映像は。
「青木、薪さんが」という言葉は。
薪さんが「亡くなる」為の、その場面、なのだろうか。

薪さんにとって、報告会議は、体裁を整える為の、形式に過ぎない。
「いつもの薪さんだ」と思わせる業務をこなし、その裏で、着々と、物ごとを進めているのだろう。

青木の捜査報告を聞いて、初めて聞いたフリをしたのも。
青木を騙す為・・と言うより、全ての人間を騙す為。
何も知らなかったフリをして、第九メンバーを、周囲をやり過ごして、薪さんは、一人で何もかも背負って、行くつもりなのだろう。

なのに、薪さんのその決意を知らず、また、面白半分に。
そのやりとりを中断させる滝沢に、薪さんは、怒りを覚えた。

余計なことを滝沢が言えば、薪さんの計画が、思った方向に進まなくなる。
部下が余計なことを知ったら・・部下達を、青木を、巻き込むことになる。

誰にも何も、知らせたくないのに。

「これ以上、青木にからむな」
「僕の部下には、手を出すな」
そう言うのは。

部下に滝沢が手を出すことを、懸念すると同時に。
部下達が、余計なことを知ることを、阻止したいからかもしれない。

それ程、薪さんは今。
「必死になって、守りたい」のだ。

部下達を。
第九を。
青木を。

けれど、薪さんは。
滝沢が本気を出して、青木を傷付ける前に。
青木を沈める為に・・遂に、真実の一部を、話してしまった。

薪さんは、青木をここから、切り離したかったのかもしれない。
真実の一端を話すことで、その全貌から、遠ざけたかったのかもしれない。

薪さんは、青木が自分の言葉を信じ、夢中で、無意味な捜査に没頭する姿に、負い目を覚えていたということも、あるだろう。
いっそのこと、青木に憎まれた方がいい、その方が自分も幸せであり、青木も生きていけると、判断した面もある。

そして、何より、青木のその身を守る為に。

無意味な捜査をさせ、その報告から、公の報告会議に持ち込み、部下達には、青木には、何も話さないまま、去るつもりだったのに。
真実の一端を、話した。

これが、引き金になるといい。
青木は、このことで、苦しむだろうけれど。
そのまま、青木が、自分のやっていることが、無意味な捜査だと知らず、薪さんの決意を何も知らないまま、薪さんが離れていくよりは。

薪さんが、思わず、真実の一部を話さねばならない状態に、追い込まれたことによって。
まだ、薪さんが話していないことが、あると。
何か、大きな裏があるのだと。
薪さんが、一人で抱えている物が、あるのだと。

薪さんが去る前に、青木が、気付いてくれたら・・・・。

最後のページで。
第九のレベル5の機密データが流出したと言うのは。
そして、薪さんが「被疑者」となったのは。

薪さんが、確固たる目的を持って、少年の脳データを、持ち出したということだろうか。

今回は、最初から最後まで。
謎・謎・謎だらけだった。

その謎に対する、ハッキリとした答えは、何一つ出てこない。

ただ、言えることは。
薪さんが、去ろうとしていること。
たぶん・・本当の死をも辞さない、覚悟で。

優秀な頭脳と、純粋な魂を持った、この人が。
この時、この場所で、第九の室長を務めたばかりに。
負わされた・・事件の鍵。

薪さんは、何も悪くは無いのに。
全てを、捨てねばならないなんて。

どうして。

でも、薪さんは。
その目的に向かって、突き進んでいる。
苦しみながらも、全ての負の遺産を、自分が抱えて去ろうと思っている。

そんな薪さんの決意に。
青木、どうか、気付いて。
お願い。

薪さんが、君の前から、永遠に消え去る前に。





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