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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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※:この場面は、「レモン(´∀`)」さんが以前コメレスにて書かれていた文を元に、私が妄想を広げて書いたものです。
原案を快く使わせて下さったレモン様、ありがとうございましたm(_ _)m


Scene22: 対決



青木は、ドアの前で、ノックをしようとして、一度、ためらった。
フッ、と息を吐き、ドアを見て、改めて、ノックをして、言った。
「失礼します。青木です」

「入れ」
返事を聞いて、青木は、フォスターの居る執務室のドアを開けた。

テーブル一杯に広がった英文の書類の中に、フォスターは居た。
「・・お時間、よろしいでしょうか。お忙しいようなら、出直します」
「いや、大丈夫だ。どうぞ」フォスターは、座るように薦めた。

しかし、青木は応じない。
真っすぐに立ったまま、決然とした表情で、フォスターを見つめた。

「ふん・・第九の人間は、立ったまま話すのが好きだと見える」
「え?」
「いや・・用件は何だ?」

「あの・・・」
青木は、最初から言葉に詰まった。
フォスターに問い質そうと決意して来たのだが、何を問い質したいのか、自分でもよく分かっていないことに、気付いたからだ。

「ふん・・」
青木の様子を見て、フォスターは言う。

「薪のことか?」
「え?」

驚く青木に、フォスターは言った。
「彼は、どうしてる?」
「どうって・・」
「何か、変わった様子は無いか?」

フォスターの問いに、青木の顔色が変わった。
「やっぱり、あなたが!」
「あなたが・・何だ?」

「あ・・いえ・・。実は、薪さんの様子が最近どうもおかしくて・・。よく考えてみると、あなたが日本にまた、やって来てからだ。あの日以来、薪さんは何か・・何かを、抱えているんです」
フォスターは、座ったまま、興味深げに青木を見上げた。

「一体、何があったんです。教えて下さい!」
フォスターは、じっと青木を見ていたが、やがて、言った。

「思ったとおりだ。君はなかなか、勘がいいようだ」
「そんな話をしに来たんじゃありません」

「じゃあ、どんな話をしたい?」
「え?」

「例えばだ、前回、私がアメリカに戻る前夜、薪が私と一緒に飲んだと、そんな話を、聞きたいか?」
「え・・前夜って・・。薪さんが、あなたと? 薪さん、お酒は飲まない筈なのに・・」
「飲んだのは、ほとんど私の方だがね。・・実際、あれ程味わい深いワインは、生まれて初めてだったよ」

フォスターが何故そんな話をするのか、その話に何か比喩があるのか、青木には、さっぱり分からない。

「一体どういう・・」
「じゃあ聞くが、君は薪のことを心配しているようだが、君が心配して、何か、出来ることがあるのか?」
「え・・」

「薪が抱えている物・・それが分かったとして、何になる? 君に何が出来る? 今までだって、君は、薪に対して、何が出来た?」
「何って・・」

「勘のいい部下。上司を心配する部下。それも結構。だが、それだけなら、薪のことは、上司として尊敬していれば、それでいいんじゃないか? 実際、君が薪に抱く感情は、それだけじゃないのかね?」
「・・・・」

「これまで、薪が抱えてきた物を、君は本当に理解したことがあるのか? 彼を支え、守っていこうという、そういう決意でもあるのか?」
「決意って・・。それは・・」

「部下なら、上司の言うとおりに、仕事をこなしていればいい。君には所詮、薪という人間を、支えることは出来ない」
「・・オレには、確かに、何も出来ないかもしれません。でも、それでも、オレは・・それに、第九の皆だって、薪さんをいつだって、心配して、力になりたいと思っているんです!」

「だったら、余計な心配はしなくていい。君が薪のことを気にする必要はない」
「・・あなたこそ、薪さんに対して、何が出来るって言うんです」

「少なくとも君よりは、薪を理解出来る。彼はずっと、孤独を抱えている。私も同じだ。君のように、どこまでも、暖かい人のぬくもりの中で過ごしてきたような人間には、到底理解出来ないことだ」

そこまで言うと、フォスターは改めて、青木に鋭い視線を浴びせた。

「本気で薪を思うなら、第九室長としての薪ではなく、薪という人間の、彼の全てを受け入れるつもりで来い。そんな覚悟も無く、中途半端な敬愛とやらでここまで来たのなら・・」

「もう用は無い。出て行け」

青木は、何も言うことが出来なかった。



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コメント

■ 

青木~~~!!!!あきらめるんじゃな~~~い!!!

これで薪さんへの熱い想いに気付き、リベンジだぁ~~(★>U<★)

フォスターから力づくで奪い返すのじゃあ~~~♥(>ω・)ノ

フォスター最高っ!!!イイ★凄くイイ★
こんなキャラが原作でも活躍してくれないかな★かな★
これはもう本編でイイと思いますっっっっ★

かのんさん!!原作での報われない薪さんの切ない想いを
どんなカタチでも良いので(青木でもフォスターでも誰でも)、
叶えてあげてくださいっっっ幸せにしてくださいっっっm(__)m

■ す、スゴいです…。

こんにちは。かのん様。

さすがかのん様!そうですね。そのとおりですっっ(^_^)v

青木の意識は中途半端なんですっ!本当に「ただの勘の良いだけの部下」です。
だから、支えるって言ったくせにあの豹変ぶりにしかり…。
根性入れ換えろっ!

これで、青木はじっくりと自分の気持ちと向かい合って、再びフォスターと戦ってきて欲しいです~。

でも、「君が欲しい。」発言したフォスターが薪さんをさらって行くのも見たいかも…♪♪♪

きゃぁぁぁ(≧∇≦)
妄想の翼がっ

原作だったら、雪子と戦って薪さんを取り返す…。あれ、ちょっと違いますか?
「オレが薪さんを支えます!」
「何様のつもり。私はつよし君のことなら何でも分かるわ。」

……。失礼しました(^_^;)

青木の決意は?
薪さんを巡って、青木とフォスター再び火花を散らす!
果たして、薪さんが選んだ結末はいかに…。

待ちきれません。かのん様の作り出す世界から24時間抜けられない私がいます。

コハルビヨリ様の「秘密日和」もうすぐですね♪かのん様の小説を早く読みたくてウズウズしてます☆☆☆

■ 

こんばんは(^^*)
きゃ~ついに!!私達の妄想が…!!☆(笑)

やっぱりかのんさんが文にしてくれた方が
引き込まれますね~~♪(><*)

フォスターと青木のバトルキター(゜∀゜)―!!
(゜∀゜*)もっともっと♪(こら)

>「本気で薪を思うなら、第九室長としての薪ではなく、薪という人間の、彼の全てを受け入れるつもりで来い。そんな覚悟も無く、中途半端な敬愛とやらでここまで来たのなら・・」

フォスタ-の薪さん愛が…♪(*´Д`)ハァハァ

青木め!焦るが良い!!(青木は好きですよ~)

続き楽しみにしてます♪(´∀`*)

■ 

後書きでも書きましたが、「青木惨敗」な結果に、書いてて喜んでたシーンですね(笑)


○コハルビヨリさま

コメントありがとうございます。

コハルビヨリさんの、青木へのエール、フォスターへの賛辞、薪さんへの願い、とてもとても嬉しかったです!

私も、最後は薪さんが幸せになってほしい、と、思いながら書いておりました。


○たつままさま

コメントありがとうございます。

>根性入れ換えろっ!
↑そうそう、そうなんです。
フォスターのセリフは、私が青木へ言いたかったことかもしれません。

>これで、青木はじっくりと自分の気持ちと向かい合って
>「君が欲しい。」発言したフォスターが薪さんをさらって行くのも見たいかも…♪♪♪
↑ある意味、どちらも踏まえた結果になったかも(^^)

>「何様のつもり。私はつよし君のことなら何でも分かるわ。」
↑面白かったです♪
そう言えば、私、雪子のこと忘れてました・・。
半年の間に、薪さんにも青木にもフラれて田舎に帰っていたのか・・?(笑)


○レモンさま

コメントありがとうございます。

>きゃ~ついに!!私達の妄想が…!!☆(笑)
↑本当に、レモンさんのお陰で、こうして形になりました。
ありがとうございました!!

>フォスタ-の薪さん愛が…♪
↑ホント、愛がありますよね~♪

■ 

○Mさま

拍手コメント、ありがとうございます。

>うおぉーっ!いいですっ!いい展開ですっっ!!
>青木あきらめるな!と祈りをこめながら
↑このコメント、とても嬉しかったです。

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

○1/7に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。
続けてお読みいただき、とても嬉しく思います(〃▽〃)

そうですね、私も、そもそもこの「第二の居場所」を書こうと思ったきっかけが、このシーンでした。
「秘密」への、青木への願いが、ここに込められているわけですね。

原作の世界で滝沢が出てきた時は、「惜しい・・!」と思いました。

メロディ10月号のレビューでも書きましたが、元来、滝沢のようなキャラクターは、決して、嫌いではないんですね。

薪さんに対して、上から目線で物を言い、薪さんのことを、よく知っているかのような言動をし、強引で、遠慮が無い。
敵なのか味方なのか分からず、薪さんを怒らせ、岡部さんを戸惑わせ、それを面白がるかのような態度を見せる。

こういうキャラクターが、「秘密」の世界の状況を変え、青木の心をかき乱してくれることを、待っていた筈なんです。

・・・なのに、どうしてもいけ好かない・・。
滝沢のビジュアルが、もう少し、もう少し何とかなっていたら・・(T▽T)

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