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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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各種レビューに入る前に。
由のセリフから、思ったことを。



先日、記事(こちら)に書いたイベントで、掲載された由のセリフ。
「君が──たとえ どんなに罪深いとしても その罪ごと愛している」

この言葉を、青木に言ってほしいと思った。
「あなたが──たとえ どんなに罪深いとしても その罪ごと愛しています」

聖書の中に、こんなエピソードがある。

人々が、イエス・キリストの前に、一人の女性を連れてきた。
この女性は、姦淫の罪(売春をした・あるいは夫が居るのに浮気をした等)を犯したという。
それは、法律では、石打ちに値する。

イエスは言った。
「この中で、罪の無い物が、彼女に石を投げなさい」
その言葉を聞き、取り囲んでいた人達は、一人減り、二人減り・・やがて、誰も居なくなった。

この世に、罪の無い人間なんて、居ない。

自覚があるか、無自覚かの違いはあるかもしれないが。
人は誰しも、何かしら、罪を抱えながら、生きている。

「輝夜姫」の晶は、自分の罪の重さを知っていた。
それでも由は、その罪ごと、晶を愛していると言った。

その罪が何なのかは、関係ない。
晶の全てを。
その罪も、背負っている運命も、全て含めて、愛していると。

ここで。
清水先生が尊敬なさっている萩尾先生の、「トーマの心臓」も思い出す。

ユーリは、自らの罪に、苦しんでいた。
トーマは、そんなユーリの苦しみを、知っていた。
抱えている罪が何なのかは、知らなかったろう。
でも、トーマにとって、そんなことは、関係が無かった。

ユーリの罪が何であれ、その全てを、トーマは赦していた。
そのことに気付いた時、ユーリは救われた。

「竜の眠る星」で、ジャックは言っていた。

「もし今度、お前がロケットに入れられて飛ばされる時は、オレも一緒に入ってやるし、殺されなきゃいけないなら、一緒に殺されてやる。でもこれからは、もうお前は、人を殺さなくてもいいんだよ」

自分の罪深さを、告白するエレナに。
ジャックは、その全てを受け入れる言葉を与えた。

重い罪を犯しても。
どんな運命を背負っていても。
たとえその記憶を失っても。
姿を変えて生まれ変わっても。

その全てを。
その人の魂を、愛せるか。

清水先生の作品に、繰り返し表れる、テーマだと思う。

その人が、優しいから、愛するんじゃない。
善良だから、愛するんじゃない。

外見でもなく、優しさでもなく、相手が愛してくれるかどうかでもない。
そんなことは、関係無い。

その人の魂を。
その人、そのものを愛せるか。

清水先生が生み出すキャラ達は。
様々な試練に晒されながら。
結局、そこに行き着くような気がする。

罪の無い人間なんて、居ないから。
だから人は。
愛されることを欲する。

その罪ごと、自分の全てを。

たとえ、青木が、薪さんの傍らで、その姿をずっと見てきて、その苦しみに思いを馳せても。
更には、青木が、鈴木さんの視線を通じて様々な物を見たとしても。

薪さんが背負っている物。
その真実を、本当の重さを、青木が知ることは叶わない。

けれど。
それでも。

青木には、自分の知らない部分も含めて、薪さんの全てを。

それは本当に「罪」と呼べるかどうか分からないけれど。
少なくとも、薪さんが罪と思っている物、その苦しみ。
それらを含めて、薪さんの全てを受け入れ、包み、愛してほしい。

そう思った。

けれど、この由のセリフを、ずっと考えていて。
ふと、思った。

本当に、この言葉を発する必要があるのは、青木なのだろうか・・と。

薪さんは、青木を、どんな思いで、見つめてきたのだろうか。
その「真っ直ぐな魂」に「殺されたい」とまで、願った薪さん。

青木の手の中にも、罪はある。

青木は、自分が第九に勤めていたせいで、姉夫婦が殺されたと、そう思った。
そして、その死を前に、自分がMRI捜査の中で、どれだけ傲慢だったかを知った。
絹子事件の捜査をしていた時も、天地の気持ちを汲んでやれないままに、永遠に別れてしまった時も、青木は、自分の罪深さに・・・泣いた。

捜査の中で、沢山の人を、知らずに傷付けてきた。
姉夫婦を、天地を、失った。
雪子を傷付け、薪さんをも傷付け続けてきたことにも、気付くのだろうか。
そして、今また、もしかしたら、薪さんの為に、新たな罪を犯すことすら、あるかもしれない。

そんな、罪を抱える青木に。
それでも、薪さんは思うのだろう。

「お前が──たとえ どんなに罪深いとしても その罪ごと愛している」
と・・・・。

どんなに青木が、罪を重ねたとしても。
薪さんの気持ちは、きっと永遠に変わらない。

青木が、どんな言動をし、誰を傷付けたとしても。
薪さんにとって、そんなことは、関係ない。

薪さんは、青木の・・その魂を、愛しているのだから。

けれど薪さんは。
それを、口に出すことは、決して無いだろう。
だから、青木の方から、想いを自覚し、薪さんに告白してほしいと、そう願ってきた。

薪さんは、青木との成就など、望んでいない。
ただ、青木を愛している、それだけ・・・。

その想いは、青木本人以外は気付いてしまう程。
その視線に、言葉に、態度に表れているとしても。
薪さんは、青木に対して、想いを口に出すことは、無かった。

でも、だからこそ。
その想いを、青木に伝えてほしい。
薪さんにこそ、口に出してほしい。

そう、思った。

青木のことだから、もしかしたら、その言葉の意味を、解さないかもしれない。
その時は理解出来ず・・意味が分かるのは、何十年も立ってからかもしれない。
それでも。

薪さん自身が、全てを乗り越える為に。
今、居るところから、その先へと踏み出す為に。

必要なのは、「愛しています」という言葉を、もらうことではなくて。
薪さんが、自ら、それを口に出すことなんじゃないだろうか。

それが、たとえ、何かを生むとしても・・何も、生み出さないとしても。

「青木、お前を愛している」と・・・・・・






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コメント

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

○10/4に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。
ふと思い立った記事ですが、お読み下さって、嬉しく思います。

そうですね・・この作品も含め、萩尾先生の作品に流れるエッセンスと、清水先生が描きたい物の間に、共通する部分が、あるのかもしれません。
もちろん、アプローチも表現方法も、全く異なりますし、私が勝手に共通点を見出しているだけかもしれませんが・・。

おっしゃるとおり、薪さんはいついつも、青木を見ていました。
そして、決して天真爛漫なだけではない、暗の部分を見つめ、苦しみ悩む青木の姿を、知っていました。
その真っ直ぐさ故に、人を傷付けることすらあっても、たとえ青木が薪さんを恨んでも憎んでも・・薪さんの気持ちは、何も変わらない。
青木という魂を愛しているからだと、そう思いました。

青木が赦されるとか救われるとかいったことは、実は、あまり心配しておりません(笑)
何故なら、青木には自浄作用があると思うので。
ダメージを受けても受けても、最終的には、自ら立ち直る力が、青木には備わっている気がするのです。
だから、青木も次々と厳しい試練に晒されていて、本当に酷だとは思いますが。
青木なら大丈夫、いつかは立ち直れると思える・・だから、放っておいても大丈夫かなと(^^;)

これまで、青木が、薪さんを「愛している」と自覚し、その言葉を薪さんに伝えることを、ずっと願って参りました。
異性愛者である青木が、そこに至るには、大きな壁があるけれど、そこを超えてほしいと。

でも、ここまで来て、改めて考えてみると。
青木が「愛しています」と言うよりも、薪さんが「愛している」と口に出す方が、実はずっと高い壁なのではないかと。
そして・・薪さんにとって、相手に告げられるよりも、自分が告げることの方が、ずっと、重要な意味を持ってくると思うのです。

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