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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
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メロディ 2011年 10月号「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME ACT.7」

レビュー6:滝沢、雪子、そして青木



前記事で、第九メンバーそれぞれの役割を追ったが。
残る滝沢、雪子、そして青木の役割を見ていこうと思う。

青木は、滝沢が居ないことに気付いたその時。
薪さんを追おうと、決意した。

今回の薪さんの行動に、納得出来ない気持ち。
薪さんを案ずる気持ち。
何とかしなければ・・という気持ちは、青木の中で膨れ上がっていた。

しかし、下手に動いたら周囲の人間に迷惑が掛かるという状況で。
先輩や上司の意見に従い、自分も冷静に振る舞わなければという思いが、行動にブレーキを掛けていた。
それが、滝沢が居ないという事実によって、外されたのだ。

青木のことだから。
滝沢のことが無くても、いつかは行動に移っていたと思う。
でも、今、行動を起こすきっかけを作ったのは、滝沢の存在だった。

今号では、ラストシーンにしか姿を見せなかった滝沢だが。
姿を見せないことによって。
その場に「居ない」ことによって、青木に行動を起こさせたのだ。

そんな滝沢の役割に、今回は、滝沢に礼を言いたい。
ありがとう、滝沢!
・・・かと言って、君を嫌いという事実に変わりは無いけれど。

たぶん、事前の手筈どおり、第2管区の建物を前に、落ち合った、薪さんと滝沢。

滝沢の声に振り返った薪さんの表情は、本当にイヤそう。
鈴木さんとの優しい思い出に浸っていただろう薪さんが。
滝沢の声に、現実に引き戻され、見たくも無い顔を見ねばならなくて。

それ程、薪さんに嫌われているという事実を、自覚している滝沢のセリフが可笑しい。
緊迫したこの状況で、滝沢がギャグとしか思えないセリフを吐くのは、清水先生なりの、緊張の緩和剤なのだろう。

目的を持って薪さんに近付きながら、その薪さんに執着し、けれど、徹底して不審がられ嫌われるという、この状況を、滝沢自身は楽しんでいるようにも、見える。

「いそげ」と、薪さんに声を掛ける滝沢と。
胸に所持した銃を確認し、「今いく」と告げる薪さん。

この二人が、どういう密約のもとに、動いているのか。
滝沢の目的は。
そして薪さんは、どう決着を付けるつもりなのか。

ここまで来ても、まだ、見えない。

そして雪子。
二次創作では、私は、薪さんの部屋に飾られた写真から、雪子を外して、薪さんと鈴木さん、二人だけの写真にしてしまったが。

この写真が、三人で映っていることには、意味があった。

研究所の建設予定地を見に行くのなら、薪さんと鈴木さん、二人だけだって、良かった筈だ。
けれど、三人での小旅行にすることで。
雪子がここに加わっていることで、今回、青木が雪子にその場所を尋ね、薪さんの居る場所を突き止めることが出来たのだ。

薪さんと鈴木さんが、三年前に、この第2管区を訪れたことは。
その事実は、鈴木さん亡き今、薪さん本人と、雪子、そして、鈴木さんの脳を見た青木しか、知らない。
そして、そこに行った証拠は、この、三人で映した写真にしか残っていない。

時間を掛ければ、自分が鈴木さんの目を通して見たその場所を、青木も見つけることが出来るかもしれない。
けれど、状況が切迫している今、すぐにこの場所を知るには、共にその地を訪れた、雪子に尋ねるしか無かった。

清水先生は、最初から。
こんな形で使うことを前提に、この写真を、登場させていたのだろうか。
もしそうだとしたら、4年も前からの伏線の張りように、舌を巻くしか無い。

そしてまた。
この重要な場面で、青木に薪さんの居場所を教える、青木を送り出す役目を、雪子が担っていることに。
今回の、雪子の役割にも、感謝したいと思った。
・・・だからと言って、雪子がこれまで薪さんを傷付けた数々の言動が、相殺されるわけではないけれど。

ずっと、いつになったら薪さんや青木の傍から居なくなるのかと思っていたが、もしかしたら、この役目の為に、ここまで引っ張ってこられたのかも・・・そう思えば、納得も出来る。
実際には、それだけではないだろうが。

雪子は「勝手に上がり込んで」と言っていたが、まだ、互いの部屋の鍵を返していなかったのだろうかと、一瞬思ったが。
たぶん、青木が玄関に現れ、雪子がドアを開けた途端に、青木は即座に中に上がり込み、アルバムはこれですかと持ち出してしまったのだろう。

・・・本当に失礼な男だ。

だがそこで、陰湿に恨み言を言うような、雪子がそんな女でなくて良かった。

たぶん、青木が、すみませんとうなだれ謝りながら現れるような、そんな態度を示したら、雪子も多少は悲しむ女として、目を伏せ涙の一つも見せることが出来たかもしれないが。
ことが緊急を要するだけに、青木があまりにも無神経過ぎる態度で、強引にことを運ぶ為に、雪子も蒼ざめ怒りつつ、明るく非難するしか無かったのだろう。

薪さんが行方不明だという青木の言葉に。
雪子は驚きつつも、それ程、衝撃を受けているようには見えなかった。
それが、警備員を負傷させ、極秘データを盗み出し、命まで危険に晒しているということは、知らないからでもあるが。

雪子の静かな態度には、薪さんがいつか、どこかへ行ってしまうこと、青木を置いて、居なくなってしまうことを、雪子がどこか・・予感していたように、見えた。

薪さんが、青木を愛しながら、姿を隠すことを予期し。
そして、そんな薪さんを、その想いを、青木が受け止めることが出来るのかと、疑問を投げ掛ける。
中途半端な思いで、薪さんを追い掛け、引き戻す権利が、青木にあるのかと。

青木自身に自覚は無くても、薪さんを追い掛けたい、その気持ちは紛れも無く真剣な物であると。
そう理解した雪子は、青木に、その場所を教えた。

まさかそれで、青木が抱き締めてくるとは、思ってもみなかったろうが・・。

動揺を隠すように、横を向き、青木に声を張り上げてみせる雪子。
青木のこのとんでもない無邪気さに、雪子はきっと、傷付いただろう。
それでも、そんな所が嫌いじゃない、むしろ気に入ってると認めてしまう。

スガちゃんが言っていたように。
はたから見れば、鈴木さんや青木のように、条件的には「いい男」と付き合い、「男を見る目はある」雪子。
ただ、その男が、何故か不運に晒されてしまうだけだと。

けれど雪子は、自分で認めた。

自分を幸せにしてくれる男を、見つけるべきなのに。
別れた女を、平気で抱き締められるような男を。
自分のことなど、もうお構いなしに、別の人間を夢中で追い掛けるような男を。
その天真爛漫さで、無意識に自分を傷付けるような男を、自分が選んでしまうことに。

しかも、相手のそんな所をも、気に入ってしまうことに。
自分は、男を見る目が無いと、ため息を付くしか無かった。

彼女の「可哀相な女のレッテルを貼られて」という言葉に、青木が何故、婚約を解消したことを、周囲に話さなかったのか、その理由が、分かったような気がした。

第九メンバーに、婚約の報告をして祝ってもらいながら、岡部さんに尋ねられるまで、青木はこのことを、話していない様子だった。

姉夫婦の事件後、その捜査に追われる第九は、婚約解消といった、捜査官の個人的な話など、持ち出す雰囲気ではなかったのだろう、また、姉夫婦の事件で大変な最中の青木が、更に婚約を解消までしたと話せば、他メンバーに、更に気遣いをさせてしまう、そう判断して青木はあえて話さなかったのだと、そう解釈していたが。

実は、話さなかったのは、雪子の為でもあったのかと、そう思った。
婚約を解消したと話せば、当然、何故なのかと問われることもある。
青木の方から解消したと言えば、当然、雪子は「振られた女」「可哀相な女」だと言われる・・それを青木は、避けたかったのではないかと。

当事者が何も言わなければ、雪子は「振られた女」にはならない。
どちらかと言えば、何の非も無い雪子に対して、姉夫婦の事件で、血なまぐさい青木の身辺を煩い、結婚を取りやめたという方が分かるから。

それにしたって、以前の恋人は不幸な事件で亡くなり、今度の婚約者も大変な事件に巻き込まれ、「不運な女だ」とは、言われてしまうのだろうけれど。

うん、やはり雪子は、もっと広い世界に飛び出した方がいいのではないだろうか。
二次創作「道」のように、アメリカにでも行ってしまえば、「可哀相な女」などと、噂する人間も居ないだろう。
この世には、雪子にふさわしい、鈴木さんや青木などよりずっといい男が、沢山居る筈。

薪さんや鈴木さんや青木と関わったことで、様々な困難に合い。
それでも、明るく乗り越えてきた、その性格とパワーを持ってすれば。
新天地でのカルチャーギャップなんて、軽く乗り越えて行けると思う。

今回は。
第九メンバーや、滝沢や雪子に至るまで、必要な役割を感じて、読んでいて納得することが出来た。

それぞれが、それぞれの立場で。
今回の事件に対処し、「秘密」の世界での役割を担っている。

そして、その全てのキャラの役割が。
最終的に、薪さんと青木、二人の結末へと、向かっていると感じる。

雪子は、薪さんへの執着や、青木へのわだかまりを振り切って、青木を送り出した。
そして、岡部さんも。

薪さんにとって、岡部さんは。
安全圏の最後の最後まで、連いてくることを許した、それ程の、大きな存在だった。

けれど、そんな岡部さんすらも。
踏み込めない場所。
安全圏を越えた所にまで、行こうとしている者が居る。

岡部さんと宇野は、薪さんが、滝沢と会う手筈になっていることを、知っているのだろう。
そうでなければ、青木が気付く前に、岡部さんが滝沢の不在を不審に思う筈だから。
何も言わなければ、他のメンバーは気付かない。
気付いても、警察庁に連れて行かれたと言って、その場を治めるつもりだった。

けれど、青木は納得しなかった。

岡部さんだって、薪さんに、どれだけ付いて行きたかったろう。
でも、自分には、自分の役割がある。
だから残り、代わりに、カメラを通して付いて行った。

なのに、そのカメラは、砕かれてしまった。

その先にまで踏み込んで行こうとする者を。
青木を。
岡部さんは、見送るしか無かった。

薪さんは、部屋にあった一枚の写真を抜き取ることで。
自分の正確な行き先を捜査本部から隠し、青木には無言のメッセージを送ることが出来た。

もちろん、青木が本当に、鈴木さんの目を通して薪さんの部屋を見ていたか。
見たとしても、その写真の中身まで覚えているか。
そして、覚えていたとしても、そこから雪子に場所を尋ね、警戒中の第九から飛び出し、実際に自分を追い掛けてくるか・・その保証はどこにも無い。

薪さんには、青木が来なくてもいいという気持ちも、あったのだろう。
「青木に殺されたい」という願いにすがりながら。
その願いを支えに、全てに終止符を打つために、動きながら。

青木が、来る保証は無い。
来なくてもいい。
この場に、青木を巻き込む必要は無い。

そんな思いもあったのかもしれない。
けれど。

「早く 青木」
その願いも、紛れも無く、本物だった。

一枚の写真から、青木がここを見つけ出すことを。
自分のもとに辿り着くことを。

願っても・・いた。

青木がここに来ても、来なくても。
どちらでも、薪さんは、満足したのだろう。

でもきっと。
薪さん自身も気付かない、本当の心の奥底は。
青木を・・求めているに違いない。

何故なら。
それが、青木の役割だから。

青木にとって。
薪さんが殺されるより悪い情況なんて、どこにも無いから。

その情況を阻止する為なら。
自分の身の安全も、立場も、周囲への迷惑も関係ない。

ルールなんか無視して。
常識なんか飛び越えて。
その無鉄砲さで、真っ直ぐに。

どこまでも、薪さんを追い掛ける。

誰もが踏み込めなかった、その先へ。






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