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Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
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メロディ 2011年 10月号「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME ACT.7」

レビュー9:その先へ



前回の薪さん賛歌の記事で、レビューを終わりにする予定だったけれど。
もう一度、「秘密」を読み直したところ、取りこぼしていた部分があったので、ここに書いておきたい。

10月号を読んだ「第一声」でも書いたけれど。
今回は、一言で言えば、「とりあえず、大丈夫だった」。

前号が、あまりにも数々の衝撃に満ちていた為。
今号は、容易ならぬ覚悟で開いたということもあるが。

恐れていた程には、衝撃が無くて済んだ。

事件についても、薪さんの行く末も。
何も分からず、真相が見えない。
全てが進行形で動いている為、結論が出ていない。

だから、不安は多々あれど、まだ希望が残っている。

青木は薪さんを追い掛け。
岡部さんや宇野も、事件の一端を知り、薪さんに協力している。
他の第九メンバーも、薪さんを信頼している。

薪さんは、この先、一人で向かうつもりかもしれないけれど。
決して、一人じゃない。
そのことに、読んでいて、支えられた。

冒頭、薪さんのモノローグで始まったことにも、ちょっとホッとした。
回想している・・ということは、薪さんが生きて、この事件を思い返しているということであるから。

・・・でも、何かのドラマで、亡くなった人のモノローグで幕を閉じた・・という例もあるから、油断は出来ない。
(↑せっかく希望を見出したのに、自分で自分を地に落とす見解が生まれてしまい、落ち込む・・・)

でも何故か、ここまで来たら、味方は誰も死なないのではなかろうか・・という、不思議な自信も生まれてくる。
死ぬとしたら、あのグラサン男位ではないかと。

無理矢理自分に言い聞かせている・・というわけではなく。
清水先生なら、きっと、救いをもたらしてくれる、そして、その救いが、薪さんや周囲の人間の「死」によってもたらされるという展開にはならない・・何故か、今はそう思える。

こうなって来ると、滝沢にも、生き延びてほしいと思う。
今のところ、滝沢が手を下して、人が死んだということが、無いからでもあるが。
不信感を覚えていたとは言え、曲がりなりにも自分の部下として勤めていた人間が死んだら、薪さんが嫌な思いをしそうだから。

滝沢には、多少、予定していた展開とは、思惑が違ったとしても。
結果的には、自分の国の利益が見込まれるような目的が果たせ、涼しい顔で薪さんのもとから去り、無事に自国に帰って暗躍しているのだろう・・と思わせるような結末になってほしい。

それから。
これまで、あまり気に留めていなかったこと。

薪さんに、石丸大臣の死を伏せておけと命じた、「秘密2007特別編」での警視総監。
今回、「PERFECT GUIDE BOOK」で改めて見ると、顔が全く描かれていない。
警視総監の正式な任期がどれ位かは知らないが、そんなに長くはない筈。
現総監と髪型は同じだが、当時の総監は、現総監とは別人ではないだろうか。

曽我の「総監の手ゴマだから」発言や。
岡部さんの「あのタヌキは、あんたがもうギリギリだという印象をまわりにつけたいんですよ」という言葉からも。

現総監は、薪さんの敵だと思わせるかのように、描かれている。

でも、これまでの経緯を思い返してみる限り。
現総監は、決して、薪さんに敵対する位置に居るわけではない。
ただ、薪さんを第九室長から外したいという意思は、確かに以前からあったようだが・・・。

現総監は。
薪さんと敵対しているわけではなく。
実は、旧総監と、敵対しているのではないだろうか。

石丸大臣の事件や、カニバリズム事件を隠蔽しようとしたのは、旧総監の仕業。
現総監は、そのことを知っていた。
そして、薪さんが、それらの事件を一人で見たことも、旧総監に隠蔽を強要されていたことも、知っていた。

だから、薪さんを、第九から遠ざけたかった。
旧総監の目的が、現時点ではよく分からないが、現総監は、旧総監の思惑を知っていて、その手先として動いていた薪さんを、第九室長の任から外すことこそ、旧総監の陰謀を阻止する、そして、薪さんを危険から遠ざける手段だと思っていた。

現総監の考えは、実は、薪さんと同じ方角を向いていて。
第九を正当な捜査機関にする為。
ひいては、薪さんを守る為に。
あえて、薪さんを第九から遠ざけようとしていたのではないだろうか。

では、旧総監は、今、どこに居るのか。

今号で、サングラスの男に、指示を出す黒幕。
よく見ると、その背後には、日の丸の旗や、警察の記章があった。
殺し屋を使っていた、石丸大臣を、青木の姉夫婦を惨殺した黒幕は、チメンザールではなく、日本の警察だったのだ。

旧警視総監とは、輪郭や雰囲気が違うので、本人ではないかもしれない。
ただ、この黒幕と、旧総監が、日本の警察組織の上層部で、繋がっていることは、確かだと思う。

相当な大物が、手を組んでいるからこそ。
薪さんは、あんな、思い切った行動で挑むしかなかったのだ。

今回。
岡部さんは、薪さんを信じ。
後に残り、青木を見送るしか無かったけれど。

そして、カメラを通して薪さんに同行するつもりだったのに。
そのカメラは、砕かれてしまったけれど。

きっと、この巨大な陰謀を前に。
岡部さんにも、まだ役割がある、残された第九で、薪さんや青木のバックアップをしてくれる。
そんな気がする。

そして青木は、今回、期待を裏切らないでくれた。
鈍感だけれど。
後先考えず、人に迷惑を振りまくけれど。

そんな無鉄砲な青木の行動こそが、薪さんを掴まえてくれるのだと。
そう思えて、嬉しかった。

青木は、異性愛者なだけに。
薪さんの気持ちには、鈍感な男だけれど。

他のことには、敏感な心を持っていると思う。
薪さんの危うさを察し、雪子の強がりを察し、姉夫婦の惨劇が自分のせいだと察した。
そして、自分のやっていること、MRI捜査の罪深さに・・・泣いた。

身内の遺体を前にして、その縫合跡を見て。
その脳がMRI捜査に掛けられることに涙しても、そこから、これまでのMRI捜査の対象となった人々にまで、思いを馳せることが出来ない人だって、居ると思う。
自分の身内のことは辛くても、仕事としてやっていたことは別物だと、そう割り切って。

それが割り切れない・・・己の罪深さに泣くのは、青木の心の鋭敏さがさせるもの。
あんな酷な状況で、真っ直ぐ故に、自分の傲慢さに気付くことが出来、だからこそ苦悩し、地獄の底をはいずるような思いで。

それでも、それを悲しみで終わらせず、その先に進むにはどうしたらいいか考え、何が正しいのかを見つめ、前へと踏み出す強さを持っている。

山本の言葉を受けた後も。
青木は、己の愚かさに落ち込み、悩むだけでなく。
その衝撃を、薪さんを追うという、行動に向けた。

どんなに、厳しい境遇に置かれても。
前を向いて歩む。
それが、青木だと思う。

そしてそれは。
薪さんも同じ。

部下を失った、親友を手に掛けた、悪夢のような場所に。
その第九に、薪さんは身を置き続け、罪悪感に苛まされながらも、第九の未来の為に、生きてきた。
前を向いて、進んできた。

一見、正反対のようでありながら。
同じ魂を持っている。
そんな二人だと思う。

薪さんは、今の状況を打破する為に、動いている。
第九が、その捜査官達が、職務上の機密という範囲を超えた秘密を背負わされ、脅しや口封じまで受けるような状態から脱し、全ての第九管区で、薪さんが望んできた、正義のもとに、正当な捜査が行なわれるようになる為に。

そして、薪さんが鍛えた部下達が、その意思を引き継いでいく為に。
青木が・・青木らしく、生きていってくれるように・・・。

薪さんは、己の、個人の幸せに対して、どこまでも無欲だ。
そんな物を追う資格すら無いと、思い込んでいる。

そう・・自分の幸せは。
第九の輝かしい未来、部下達の無事、青木の笑顔・・そのものだとさえ、思い。
それらを守ることが、生きる証であって。

でも。
薪さんには、己の幸せに、もっと貪欲になってほしい

薪さんは、きっと自身でも、気付いていない。
何が、自分の幸せなのか。
そう・・第九を、部下達を守れることが、自分の幸せだと思い込んでいる。

けれど、もし。
もし、愛する人と共に歩む幸せをその手に掴むことが出来たら・・・それが、自分も気付かぬ願いであったと、それがどれ程の幸せであるかを、知るだろう。

自分が意識して望んでいたことが、本当の望みだとは限らない。
望んでいた幸せとは全く別のところに、本当の幸せがあったと、後から気付くこともある。

けれど薪さんは。
愛する人への想いが成就することなど、望んでいない。
望んでいないと、思い込んでいる。

だから。
薪さんが、その想いを口に出すことは決して無いと、私も思ってきた。
だからこそ、青木の方から、想いを自覚し、薪さんに告白してほしいと、そう願ってきた。

でも今は。
薪さんが、その想いを口に出すことこそが、大切だと思う。
青木がどんな反応をするかなんて、関係ない。

第九の未来を、部下達を、青木の笑顔を。
守れたと、守り抜いたと、薪さんが、そう思えた時。

次に向かうのは、自身の幸せであってほしい。
己の幸せを追うことを、諦めないでほしい。

自分も、己の幸せを求めていいのだと。
そう、思えた時。

その時が、鈴木さんとの決別で生まれたトラウマから。
解き放たれる時であると思う。

薪さんが、全てを乗り越える為には。
今、居るところから、その先へと踏み出す為には。

どんな形でもいい。
薪さんが、青木に想いを告げる、それが・・・必要ではないだろうか。

事件と、人間関係。
双方の結末が、次号で、付けられるのだろうか。

今はただ。
薪さんのもとに、青木が向かっていることが、希望に繋がっている。

青木の役割は。
鈴木さんが叶えられなかった、薪さんが発砲したことで閉ざされてしまった、その未来を、作っていくこと。
薪さんのトラウマを救い、鈴木さんとは違う未来を、切り開いていくこと。

そして、薪さんにもたらされる結末は。
鈴木さんとの日々を・・あの辛い最期の光景ではなく、それまでに育んだ、素晴らしい日々を、思い起こせるようになること。

薪さんが、第九室長としての役割を終え。
一人の人間に、立ち返った時。
本当に大切な人間が、傍らに立っていること。

・・・これでもし、二人が会えなかったり、いきなり薪さんの居ない回想シーンで始まったりしたら、相当ショックを受けるだろう。
ことごとく読者の予想を裏切る展開を見せてくれる清水先生なので、どうなるかは分からないが。
リアルタイムで、緊迫した、そして納得の行くクライマックスを見せてくれることを、願う。

「秘密」を好きになって、薪さんを愛して、メロディで「秘密」を追い続けながら。
その容赦の無い展開に、何度も、くじけそうになった。
薪さんが幸せになる未来なんて有り得ないと、何度も、諦めそうになった。

恐くて、辛くて、苦しくて・・・。

でも、どんなに苦しくても、ここまで付いて来て良かったと、そう思えるラストであってほしい。
それは、読者の身勝手な願いであると、充分承知した上で。
それでもあえて、願う。

薪さんが、幸せになること。

最後の最後まで、どうなるかは分からないけれど。
最後の最後の瞬間までは。

希望を、捨てずにいたい。





メロディ 2011 10月号「秘密」レビュー 終






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コメント

■ 鍵拍手コメ下さったMさま

○10/29に鍵拍手コメント下さったMさま

コメントありがとうございます。
この言葉、気になりましたか(^^;)
実は、この言葉を使うようになったことには、ちょっとした経緯がございまして・・後でお話ししますね。

お読み下さってありがとうございました。

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

○10/29に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。

そうですね、今号は、とりあえず、何とか、希望は繋がれたような気がしました。

あのモノローグ・・他の方も言及してらしたのですね。
最初に見た時は、パアッ・・と気持ちが明るくなったのですが、すぐに否定する自分が居て、そんな自分が悲しかったです(;;)

総監に関しては、今まであまり気に留めていなかったのですが、薪さんのことは、気に入っているように見えるんですよね。

青木がわざわざ「鈴木さんに似た人物」として登場したのは、薪さんを苦しみから解き放つ為だと思います。
そして、おっしゃるとおり、薪さんが青木に告げることが、自分の幸せを求めることであり、求めてもいいのだと、薪さんが思える時が、来てほしいと切に思います・・。

レビューに最後までお付き合い下さいまして、どうもありがとうございました。

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