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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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Scene26:敬礼


「全員そろったね。じゃあ・・」
田城が言った。
第九で、田城と、薪と、フォスターの3人が前に立ち、他のメンバーは、彼らに注目していた。

田城が続けた。
「皆に報告しよう。薪君が、米国MRI研究所へ、赴任することになった」

「えええっ!?」
メンバー達に、衝撃が走った。

「そんな・・薪さん・・」
青木も、信じられなかった。

「正確には、研修という形で、2年間、行ってもらうことになった」
田城が言った。

「2年?」
「研修!?」
メンバー達が、口々に言う。

様々な人間の思惑が重なった結果、こういう形になったのだ。

「とりあえず、2年だ。その時の状況によって、また赴任期間が延びることもある。・・あるいは、帰ってくることもある」
フォスターが言った。

「その間は、岡部君に、室長代理として、第九をまとめてもらうことになった」

「室長代理!?」
「岡部さんが!?」
田城の言葉に、メンバー達は、さらに驚きの声を上げた。

この件で、一番衝撃を受けているのは、他ならぬ岡部かもしれなかった。
岡部の顔は蒼白、頭の中は、真っ白だった。

「薪君は、今日これから、アメリカに向けて発つことになる」
「今日!?」
「これから!?」
「な、なんで、そんな突然・・」

「これ以上ここに居たら、僕のことだ。長く居る程、責任を感じて、第九から離れられなくなるからな」
そう薪は言って、フォスターを見上げた。
フォスターは、ちらりと薪と目を合わせ、またそらした。

それは、薪の本心だった。
決意した今、行かないと、またすぐに、決意が揺らいでしまいそうだった。

「そろそろ行こう」
フォスターが時計を見て、言った。
「青木」薪が声をかけ、青木に車の鍵を渡した。

「あ・・薪さん、お送りするなら、私が・・」岡部が言いかけると、
「岡部は、そんな暇は無いんじゃないか? これから忙しくなるぞ」薪が言った。

「え?・・」
薪の言葉を聞いて、第九メンバー達は、突然理解した。
今この瞬間から、岡部を頼らなければならないと。

「岡部さん、報告書、チェックして下さい!」
「岡部さん、被害者のリスト、出来ました。見てください!」
「岡部さん!・・」

岡部は、更に、頭の中が、パニック状態になった・・。

「行こう」
「ああ」
薪が行きかけると、その背中に向かって、声が響いた。

「行ってらっしゃい! 薪室長!」

薪が振り返ると、岡部が、深々と頭を下げていた。
全員が、岡部を見つめ、そして・・

「行ってらっしゃい! 室長!」
「薪室長! 行ってらっしゃい!」
今井も、宇野も、曽我も、小池も・・全員が、次々と頭を下げた。

「ああ、行ってくる」
落ち着いた力強いその声は、彼らの第九室長、そのものだった。



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