カウンター


プロフィール

かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

リンクは嬉しいので、ご自由にどうぞ♪


当ブログ拍手頁

最新の公開拍手コメのレスはこちら それ以前の公開拍手コメ&レスは、各記事の拍手ボタンを再度押していただければ読めます 鍵拍手コメにつきましては、拍手をいただいた記事下コメント欄にレスを書いております

所属してます♪


月別アーカイブ


最新記事


最新コメント


検索フォーム


 
※清水先生の作品とは、関係ございません。


オリジナルストーリー

「失恋クリスマス」




クリスマスの直前に、オレはフラれた。

「ホントはね」
彼女は言った。

「キープしておきたかったの。クリスマスまでは」
嘘だろう?

「クリスマスまでは、あなたと付き合っていたかった。寂しいクリスマスを過ごしたくなかった。だから、自分を誤魔化していたの」
キープとか、誤魔化すとか、そんな言葉を使うような女性ではなかった筈だ。
そう・・彼女は、人の気持ちの分かる、思いやりのある女性で。

「でもね。分かっちゃったの。あなたが一番に想うのは、私じゃない・・」
・・どういうことだ?

「自覚が無いのね。だから私は・・それでもいいと思った。そんなところも含めて、あなたと付き合っていこうって。実際、あなたと居ると楽しかった。あなたは優しくて、カッコ良くて、友達にも自慢出来る彼氏だった」
面と向かってそんなことを言われると、ちょっと照れくさい。
でも、だったら何故?

「でも、やっぱり駄目だった。もうこれ以上、自分を誤魔化して、あなたと過ごすなんて・・私には耐えられなかった」
・・・・・・。

「ごめんなさい」

そう言って、彼女は言ってしまった。
人の気持ちの分かる、優しい彼女。
彼女が何故去って行ったのか、オレには分からない。

フラれたのは、クリスマス直前。
ぽっかりと空いてしまった、クリスマスの予定。

誰かを誘おうにも、皆、予定は詰まっている。
独り身の野郎どものパーティーに顔を出すという手もあるが、オレが彼女と過ごすとばかり思っていた彼らは、待ってましたとばかり、オレをパーティーのサカナにするだろう。

フラれた男に対する憐れみと嘲笑の声。
乱痴気騒ぎ。
そんな場所に、身を置く気にはなれなかった。

ふと、思った。

あいつなら。
あいつだったら・・・

すぐさま、ケータイで連絡を入れる。
パーティーの喧噪とは一歩置いたところに、佇んでいるあいつ。
クリスマスなんて自分には関係無いと、そう言っていた。

でも、本当は。
そう言いながら、実はオレも知らぬところで、予定が入っているかもしれない。
会う相手が・・居るのかもしれない。

それでも。

呼び出し音が鳴る間、オレは、胸が大きく拍動するのを感じていた。
それはまるで・・・

「薪、明日のクリスマス・イヴ、一緒に過ごさないか?」

電話が繋がった途端、オレは、間髪入れずに言い切っていた。

『薪か? 今、何してる? ちょっと話があるんだが』
『お前、明日の夜は、何か予定があるか?』
『いや、別にいいんだ。もし、暇があったら付き合ってもらえないかと思っただけで・・・』
思い描いていたそんな言葉は、どこかに消え失せた。

「・・・・・・」
薪は、しばし沈黙していた。
それはそうだろう。
いくら友人と言えど、いきなり電話が掛かってきたと思ったら、こんな唐突に物を言われて、驚き、不快に思っても当然だった。

「・・・・・・」
だが、オレも、何も言えなかった。
弁解の言葉も、事の次第の説明も、何もかも。

やがて、薪は言った。

「ああ」

オレは、天を仰いだ。
ああ、神様・・・!

「じゃあ、そうしよう。何か食いに行くか? それとも・・」
薪と、翌日の予定を打ち合わせる。
彼女が居る筈のオレに、薪は、何も尋ねない。
『彼女はどうした?』とか、『何故、僕と?』とか、そんなことは、何一つ・・・。

「じゃあ、その時間に。お前の部屋まで迎えに行くよ」
必要な用件だけ話して、オレは、電話を切った。

クリスマスの直前に、フラれたオレ。
でもそれは、この世で最高のクリスマスを過ごせる、その為の。

神様からの、贈り物だったんだ。






失恋クリスマス 終






関連記事

コメント

■ しあわせに

MerryChristmas! かのんさん(^^
MerryChristmas 薪さん、鈴木さん(^_-)
電話の向こうで、はんなり微笑む薪さんが(^_^*)

でも、やっぱり。
MerryChristmas! 薪さん、青木さんデスね ( ^^)Y☆Y(^^ )

冷え込む夜に、素敵なエピソードを有難うゴザイマス。

■ ももさま

○ももさま

コメントありがとうございます!

> MerryChristmas! かのんさん(^^
> MerryChristmas 薪さん、鈴木さん(^_-)
> 電話の向こうで、はんなり微笑む薪さんが(^_^*)

薪さんのお顔を思い浮かべていただけて嬉しいです。
「はんなり」微笑むというお言葉が素敵ですね。

> でも、やっぱり。
> MerryChristmas! 薪さん、青木さんデスね ( ^^)Y☆Y(^^ )

乾杯の顔文字、可愛いです☆

薪さんと鈴木さん。
薪さんと青木。
皆が幸せであると・・良いですね。

> 冷え込む夜に、素敵なエピソードを有難うゴザイマス。

こちらこそ。
お読み下さいまして、また素敵なコメントをありがとうございました(^^)

■ 鍵拍手コメ下さったNさま

○12/25に鍵拍手コメント下さったNさま

コメントありがとうございます(^^)

そうですね、過去の12月には、例年あおまき創作をしていたのですが、今回は突発的にすずまき創作になりました(^^;)

「イメージ通り」とのお言葉が嬉しいです。
また、薪さんがどんな表情をしているのか、想像して下さったことも。
そう、そうなんです、読んだ方がご自身で想像出来る、そんな「想像の余地が残る」お話であることが、私の目指すところなので・・お言葉、本当に嬉しかったです(;▽;)

どうもありがとうございました。

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

○12/25に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。

はい、今年のクリスマスは、突然鈴木さんのお姿が浮かびました(^^;)
薪さんは、実際にはお姿は登場していないのですが・・それでも、電話の向こうの薪さんのお姿を想像して下さって嬉しいです。

鈴木さん・・いい男なのに、本人も理由が分からないままにフラれてしまうという(笑)
そうですね、彼女と居ても薪さんのことばかり話す鈴木さん・・想像すると楽しいです。
でも、私の中に浮かぶ鈴木さんは、薪さんの話は、かえってあまりしなかったような気がします。
ただ・・例えば、何かの拍子に「そう言えば、オレの友達にも、そんな奴が居るよ・・」とつぶやいたそれだけで、その表情に、声色に、彼女はドキッとしてしまう・・そんな感じでしょうか。

「薪さんらしい」とのお言葉、嬉しく思いました。

薪さんとなら普通にカップルに見える、そのとおりですね(笑)

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

■この記事のトラックバックURL

⇒ http://kanon23.blog36.fc2.com/tb.php/828-f992a278

この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

■この記事へのトラックバック

 | BLOG TOP |