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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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メロディ2012年6月号「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME 最終回」

レビュー2:優しい人



「何故 彼はあんな事を・・・」

そう。
薪さんは、滝沢の脳を撃った。

前号で、このシーンが目に入った瞬間。
私は、胸を打たれた。
滝沢の最後の願いを汲んだ、薪さんに。

その、優しさに。

滝沢という重要人物の脳は、掛け替えのない、貴重なデータである筈。
それを、もう息を引き取った滝沢の為に。
どこまで自分を裏切っていたか分からない、たった一人のその男の思いの為に。

組織の、国家の重要データを、薪さんは破壊した。

限りない、限りない優しさ・・・・・・

「ほんとうに甘ったるい」と薪さんは、まるで自分を憐れむように微笑み。
「彼は甘い 情に流され過ぎる」と、長官も蒼ざめた表情でつぶやいた。

確かにそう。
「甘い」「情に流され過ぎる」薪さんの行為は、そうも言うだろう。
でも、だからこそ。

薪さんを傍らで見続けてきた、岡部さんの言葉は。
同様に、「秘密」の世界を、そこに居る薪さんを見続けてきた読者の言葉でもある。

「人の脳を見る」という、プライバシーを侵害する行為。
その罪悪感にさいなまされ。
狂った画像に、己を見失いそうになりながら。

それでも、第九のメンバー達が、正義感と誇りを持って捜査をこなしてこられたのは。
薪さんが。
身をもって、捜査員として、何より、人間としての在り方を見せてきたからに他ならない。

何の為に。
人の脳を見るのか。
そうまでして、何故捜査をするのか。

その目的を、薪さんは、常に明確に示してきたから。

陰惨な画像に狂いそうになっても。
良心の呵責にさいなまされても。

それでも、自分達がやっているのは。
被害者の為、加害者の為、これから事件に巻き込まれる可能性のある全ての人達の為であると。
他ならぬ、人間の為、その命と心の為であるのだと。

薪さんが、一貫して示してきたから。

この人なら、信じられる。
自分のやっていることが、信じられなくなりそうになっても。
薪さんのことは、信じられる。
だから、自分のやっていることも、信じられた。

薪さんの所業に苦言を呈する長官だって。
薪さんが、そんな人間だからこそ、ここまで信用して、協力したのではないだろうか。

確かに、薪さんのやった事は、第九室長として、許されないこと。
MRI捜査を、第九の存在意義を、否定する行為。
表向きには、何故そんなことをしたのだと、長官ははがゆい思いであるだろう。
でも、一人の人間の感情では、薪さんを指示する岡部さんの言葉が、響いたに違いない。

優し過ぎて。
だから、傷付いて。
それを岡部さんは知っていて。

破壊された鈴木さんの脳データを、雪子の手に渡し。
青木の姉夫婦の墓に通い、舞ちゃんのことまで、気に掛けていた。

仕事には容赦ない、厳しい一面を持ちながら。
こんな素直な優しさを持ち合わせている、薪さん。

いや・・優しい心を持つからこそ、仕事にも厳しくなるのだろう。
捜査の対象である被害者や加害者の為に。
そして何より、叱咤するその相手である、部下自身の為に。

そして。
警察組織に残るからには、その組織をより良い方向に導いていけるよう、それだけの役職に就いて、尽力すると誓う薪さん。

「誰よりも自分が『欲している』『望んでいる』事に気がつきもしないで」
「『それ』を人に与えようとしている」
薪さん。

この人の、無償の愛は。
どこまで大きく、深いのだろう。

最後には。
落ち込む青木に、一言を残して。

優しい薪さん。

人の痛みを、自分の痛みとして受け止め。
人の幸せを、自分の幸せとして願う。

凶悪事件の被害者や加害者の脳を見て捜査をする。
そんな部署の責任者と聞けば。
余程、氷のような、冷たく強い心を持たなければ出来ないと、何も知らない人は、思うかもしれない。

けれど、そんな悲惨な現場だからこそ。
本当に必要なのは。

人を労わる心。
人を思いやる心。
人を信じる心。

薪さんが、第九室長に選ばれたのは、その類まれなる優秀さゆえかもしれない。
けれど、実は、一番その任に着くにふさわしかったのは。

薪さんの、そんな心を持った部分、だったのではないだろうか。

MRI捜査をする上で必要なのは。
システムを使いこなす技術や。
事件解決の手掛かりを探し出す目。
そういったものだけではない。

何が一番必要か。
何が一番大切か。
何を・・・忘れてはいけないか。

凄惨な事件を扱うからこそ、忘れてはいけないことを。
一番大切なことを。

第九メンバー達は、薪さんから学び、そして、巣立ったのだ。

本 当 の 優 し さ

薪さんの中に、それを見る。

だから、第九メンバー達は、ここまで来られたのであり。
だから、私達読者も、薪さんを愛しているのだ。






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コメント

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

〇5/2に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。

いえいえ、こちらこそお気を遣わせてしまい、すみませんでしたm(_ _)m
「秘密」に関しては些細なことで動揺してしまう私が悪いのですし、読み返すうちに、自分でもそういった可能性に気付いたかもしれませんので、どうかお気になさらず・・。

そうですよね。
薪さんは、外見だけでなく、心も綺麗な方ですよね・・(;;)
「秘密」を読んで、薪さんという、心身共に美しい方に、出会えただけで幸せです。

優しいゆえに厳しい・・共感していただき、とても嬉しく思いました。

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