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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
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メロディ2012年6月号「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME 最終回」

レビュー8:希望、そして永遠の想い



こうして、パソに向かっている時。
目の前には、薪さんが居る。

メロディの付録の「秘密」カレンダー、5・6月号の薪さんが。

この絵は、幾度か見ているが。
薪さんが、鈴木さんや雪子と第二管区の土地を見に行った時と、同じ服装だと、私は認識している。
見に行った時はハイネックだったのに対し、こちらはローネックのような気もするし、シャツの袖もまくり上げていることから、違うかもしれないけれど。

少なくとも、ラフなスタイルで、優しい微笑みを向けている、その視線の先には・・・鈴木さんが居るのだろうと。
そう、思える。

薪さんにとって、鈴木さんは。
本当に、本当に大切な人だったのだろう。

雪子と肩を組んで話す鈴木さんを、背後から、見つめていた薪さん。
そこには、一点の曇りも無い。
穏やかな、笑顔がある。

実はこの心の中には、嫉妬が渦巻いていたなんて、そんな風には思えない。
優しい、優しい、微笑み・・・・・・。

薪さんは。

鈴木さんと雪子の仲を、予想される明るい未来を。
心から、祝福していたのだろう。

自分が家庭を持てないのなら、尚更。

鈴木さんが、仕事にも家庭にも充実した人生を見出す、その姿が。
本当に、眩しかったのだろう。

薪さんにとって。
愛する人の幸せが、自分の幸せ。

ずっとずっと、薪さんは。
そんな人、だったのだろう。

だから、青木への言葉も。
薪さんにとっては、偽りの無い、真実なのだ。

「青木 おまえ結婚しろ」
「雪子さんと結婚して家庭を持って・・・自分の子供を持て」
「おまえなら出来る」

薪さんにとって。
青木の幸せが、自分の幸せ。

それを今、望めることが。
そのバックアップすら、自分が出来るかもしれないことが。
自分の喜び。

そこには、一点の曇りも無くて。

一読者として、本心から「薪さんの幸せ」を願うならば。
青木の、薪さんの「願う」幸せを、望むべきなのだろうか。

薪さんは、優しい。
どこまでも、どこまでも、優しい・・・・・・。

「気をつけろ おまえのその甘さが」
「彼は甘い 情に流されすぎる」
「ほんとうに甘ったるい」

滝沢が、長官が言った。
薪さん自身も、思った。

でも。
「室長が誰よりも『情』を重んじる方だったから」
そう、岡部さんは言った。

厳しい第九の捜査の中で。
この、ハードな「秘密」という作品世界の中で。

それこそが。
救いだった。

限界の瀬戸際の状況の中で。
薪さんを想う、人々の心。
薪さん自身が、人を信じようとする心。

そんな、薪さんの人間性が、最後は薪さん自身を救い、事件を解決に導いたのだと。
私は、思う。

ハシム・ヒラル・アイが、命を賭して。
彼が、最後に望んだこと。

それは、真実が。
自分の脳を通して、白日の下に、晒されることだった。

一番辛かったのは。
家族が、愛する人々が。
その死が。

無かった事にされること。

せっかく生き延びた自分が死ぬこと。
そんなことは、怖くない。

ただ、怖かったのは。
全てが無かったことにされたまま、消されること。

ハシムの手から落ちた、薪さんの姿。
それは、とても象徴的だ。

辛い、辛い、地獄のような生き様の中で。
絶望に溢れた運命の中で。

その手に握られていたのは。
薪さんという、希望。
亡くなった人達、自分の愛した人達への、切なる想い。

薪さんの優しさが、正義感が。
最後まで、諦めなかった、その行動が。

ハシムの最後の。
たった一つの願いを、叶えた。

清水先生が描く、加害者や被害者達。
その脳から見える真実は、残酷で、切ない・・・。

脳を見られる人間達だけじゃない。
この「秘密」に描かれる人達の。
人間の、弱さ、脆さ、愚かさ、残酷さ・・・

そういった物を、清水先生は、描く。
読者に、突き付ける。

でも。
清水先生は、それでも人を信じているのだと、そう思う。

人間が、どんなに愚かで残酷であっても。
どんなに、世の中に醜い物が溢れていても。

それを救うのも、また人間だと。
打算じゃない、本当に人を思いやる、薪さんのような姿なのだと。
それこそが、希望なのだと。

そう・・・・・・

ホテルの部屋で。
薪さんは、ネクタイを身に着けていた。
これは、どういう意味だろう。

冠婚葬祭と同じで、赴任最初の先方との対面では、ネクタイを結ぶべきと思ったのかもしれないが。
だったら、飛行機の中で、降りる直前に身に着けたっていい筈だ。

鈴木さんが亡くなって以来、薪さんがネクタイをしなかったのは。
「死にそうになるか」「死んでしまいたくなるか」
そのいずれかだろうと、私は思っていた。

一度でも、首を絞められたり、首を吊ろうとしたりした経験がある人は。
その後、首に巻き付ける物は全て、その時の経験を思い出して、息苦しくなるという。
薪さんは、首を吊ろうとしたわけではないだろうが、部下がドアノブで首を吊って自殺したこともあることから、自分もそんな気分になって、ネクタイは苦しくなるのではないか。

あるいは。
薪さんは、鈴木さんが亡くなってから、本当は、ずっと死にたかった。
けれど、鈴木さんを手に掛けたからこそ、自分は死ぬわけにはいかない・・そんな思いで第九を背負ってきた。
そんな中で、ネクタイをすると、衝動的に自分がそれで首を吊りそうな幻影を見る。
だから、ネクタイはしなかった。

そんな風に、私は想像していた。

だから、薪さんが、葬儀以外の場で、当然のようにネクタイを締める姿は。
薪さんが「吹っ切れた」証だと思えた。

もう、自分は死なない。
死のうとは、しない。

病気や事故や、あるいは事件に巻き込まれて、いつかは死ぬとしても。
それは、自分の意思ではない。
過去の幻影に悩まされてでもない。

自分は、前を見て生きていく。
生きていくのだと。

そう、自分が信じられたから。

アメリカへの赴任は「左遷に近い形」だったらしいが。
薪さんにとっては、きっと、新しい門出だったのだろう。

薪さんは。
あの時。

青木の腕の中で、生まれ変わったのだ。

自分を愛する人達が居ることを、受け入れ。
自分が生きていくことを、受け入れることが、出来たのだ。

今号で、薪さんが青木に見せる表情は。
これまでと、違っていた。

何かが吹っ切れた。
そんな、豊かな表情をしていた。

自分を愛する人達を、その存在を受け入れられるということは。
自分自身も、誰かを愛することを、その気持ちを、受け入れられるということだ。

薪さんは、青木を愛している。
何の迷いも無く。

ただ、目の前にいる人を、愛している。

その幸せを願い。
その願いを、相手に伝えることが出来る。

人々は。
どんなことがあっても、情を失わない、薪さんに希望を見出し。

そんな薪さんは。
青木という男に、希望を見出している。

青木の為に。
第九の皆の為に。
後進達の為に。

自分は、生きていっても良いのだと。
その為に、己が出来ることを成し遂げるのだと。
そこには、強い意志が感じられて。

そしてそれは・・数年後に、確かな形で、実を結ぶことになる。
薪さんは功績を上げ、更なる力を持ち。
第九に居た部下達は、薪さんの思いを次いで、未来に繋げていく。

薪さんという種が。
希望が。

未来を・・・作っていく。

薪さんは、自分を愛する人達が居ることを。
今この時から、永遠に、忘れないだろう。

そして、これからもずっと。
青木を、愛し続けるだろう。

そして。

青木自身が、その想いの種類に気付かなくても。
その、紛れも無い、薪さんへの強い想いも。
確かに、薪さんに届いたのだ。

「いそがなくていい」
「待っているから」

この先、何があっても。
変わらず、お前を想っているから。

だから。
だから・・・・・・・

そして、そんな薪さんを。
私もずっと。

愛し続ける。






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コメント

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

〇5/17に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。

薪さんは、鈴木さんの幸せを、誰よりも(もしかしたら、恋人である雪子よりも)願っていたと思います。
だからこそ、それを自分の手で奪ってしまったことは、苦しく辛いものですよね。

「はるかな・・・」懐かしいです。
このシリーズは、子供の頃全巻読んだのですが、手元には無くて。
でも、余程印象的だったのか、ほぼ全編を覚えております。

そうですか、Aさんは、彼女と薪さんが重なったのですね。
でもやはり違う・・そう認識されているのですね。

私は、彼女はとても浮世離れしているというか、作品全体の世界観のせいもありますが、現実の人ではないような、いえ、現実の人なのですが、彼女自身は現実から離れた世界に自らを置いているような、そんな気がしましたね。
「彼が幸せなら私も幸せ」というのは、彼の現実世界は、自分の世界とは別世界と位置付けていたというか・・上手く言えませんが・・・。

その点、薪さんは、この世の物とは思えない程の美貌を持ってはいますが、しっかりと、現実世界に足を置いている人だと思います。
青木のことも「別の世界で幸せに」ではなく、自分と同じ世界で、自分も青木と影響し合いながら、青木が幸せになる光景を望んでいる。
そういう点で、薪さんは、とても現実的な方だと思います。

だから、彼女の「幸せ」と、薪さんの「幸せ」は、全く違う物ではないかと。
つまり・・何が言いたいかと申しますと、薪さんは「青木と同じ世界で幸せになる」人です!
彼女のような最後にはなりませんよ、きっと。
・・と、自分に言い聞かせております(^^;)

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