カウンター


プロフィール

かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

リンクは嬉しいので、ご自由にどうぞ♪


当ブログ拍手頁

最新の公開拍手コメのレスはこちら それ以前の公開拍手コメ&レスは、各記事の拍手ボタンを再度押していただければ読めます 鍵拍手コメにつきましては、拍手をいただいた記事下コメント欄にレスを書いております

所属してます♪


月別アーカイブ


最新記事


最新コメント


検索フォーム


 
脱線ばかりですみません・・・。



「メロディ」を購入後も、書店を訪れる機会があると、つい、雑誌コーナーに目が留まり。
表紙の丸窓の薪さんと目が合っては、その都度、息が苦しくなってしまう。

それと同じイラスト。
カラー扉絵の薪さん。
なんていい表情をしているんだろう。

物憂げでもなく。
睨み付けているのでもなく。
とても穏やかな瞳で、真っ直ぐに、こちらを見つめている・・・。

視線の先に居るのは・・青木?
だから、少し見上げているの?

対する青木は。
片手で顔を隠しながらも。
やはりこちらも穏やかな、とても明るい表情で、前方を見つめている。

同じカップ・・ということは、同じ店で、同じテーブルに着き、同じ飲み物を飲んでいるということだろうか。
薪さんも青木も、仕事着のスタイルで。
でも、薪さんは、シャツのボタンをいくつか外しているようにも見え、青木も、上着の無いシャツ姿。

仕事帰りか、仕事の合間か。
ちょっとだけ砕けたスタイルで、テーブルのあちらとこちらで、互いを見つめている。

対して他の6人は。
こちらも、やや砕けた様子、穏やかな表情で、乾杯をしている。

曽我は、何故かちゃっかり、乾杯の前に既にグラスを傾けて赤くなっているかと思えば。
小池は、トイレに行っていたのか、料理の注文でもしていたのか、自分が居ない間に乾杯が始まってしまったようで、慌ててその場に入っている。
この二人の立ち位置が、簡潔に表れていて面白い。

これは、事件の捜査が終わり、打ち上げをしている場面なのだろうか。
だとしたら、その場に居ない薪さんと青木は、同時刻に、この絵にあるように、二人だけで、別の場所に居たのだろうか。

そう・・・例えば。



************



第九解体と、それぞれが室長として新たな旅立ちをする、その門出を祝い。
第九メンバー達は、祝杯を挙げることにした。

もちろん、新生第九の準備に一時帰国している、薪のことも誘っている。

「薪さんは?」
「会議が終わったら、後から顔出すってさ」
「おい、青木、行くぞ!」

先輩達が声を掛けてくれるというのに、青木は、まだ帰り支度も出来ていない。

「すみません!ここを片付けたら、セキュリティを掛けて、後から行きますから」
そう言う青木を横目に、他のメンバー達は、手に手に上着やカバンを携え、部屋を出て行く。

「分かった。じゃあ、先行ってるぞ」
「まったくなあ・・最後の最後まで、あんなに仕事する必要無いのに」
呆れた様子で、彼らは、笑う。

先輩達の話し声や足音が遠ざかり。
静かになった第九の執務室で、青木は、電源やロックのチェックを、一つ一つ済ませていく。

この端末の前で、よく薪さんに叱られた。
ここに薪さんが立って、皆に指示を出していた。
そしてここに居て、登庁したオレを振り返って・・・・・・

そこかしこに。
薪との、思い出が見える。

「一人、居残り残業か?」

その声に、青木は、動きを止めた。
そして、振り返る。

「・・・薪さん・・・!」

薪が、スーツ姿で、カバンを片手に、そこに立っていた。

「皆は・・?」
「あ・・」
しばし呆然としていた青木は、ようやく、声を出す。

「皆さん、店に向かいました」
「置いていかれたのか。最後まで、要領の悪い奴だな」
「う・・」

少々顔を赤らめる青木の横を素通りし、薪は、システムの電源を落としながら、言う。
「あちらの部屋は? セキュリティは掛けたのか?」
「あ・・はい。もう済んでます」
「とすると、後はここだけだな」
「あ・・! いえ、オレがやりますから! 薪さんはどうぞ、先に行ってて下さい!」

慌てて青木がそう言う間にも、薪は、素早くやるべきことをこなしていく。
薪と青木は、黙々と仕事をこなし、それは、あっという間に終わった。

揃って第九の庁舎を出ると、外は、夜の戸張が降りていた。

早足で歩を進める薪に、青木が追いすがる。
そして、薪の横に並ぶと、言った。
「すみませんでした。・・最後の最後まで、薪さんにお手数をお掛けして・・・」

「・・・・・・」
急に、薪の歩調が、緩やかになった。

「・・・・・・」
青木も、そんな薪の歩調に合わせる。

やがて、薪は言った。
「明朝、日本を発つ」

「え・・!?」
青木は、絶句した。

「もう、やるべき事は済んだからな」
静かな口調でそう言う薪を、青木は見つめた。
夜の闇に、薪の白い横顔が、浮かび上がっている。

「礼がしたいなら、今のうちだぞ」
「え・・?」
相変わらず、薪の言葉を解するには、推理が必要だ。

青木は思考を巡らせ、先程、薪が仕事を手伝ってくれた、その礼をするなら、今夜のうちでなければ、明朝にはもう居ないと・・そう、薪は言ったのだと悟った。

「あ・・えっと・・じゃあ、ご馳走します!・・今!!」
青木は言い、とっさに、傍らにあったレストランに入った。

「すみません! 席、2人分、空いてますか!」




「・・来ないですねえ」
「薪さんはともかく・・青木は、一体何やってんだ?」
「仕方ない。先に始めてるか・・って、曽我!」
「お前! 何一人で宴会してんだよっ!」

小池が、細い目を精一杯開いて、曽我のグラスを取り上げようとする。
「ん~っ。何だよっ」
「何だよじゃねえよっ!」

そうこうしているうちに、残りのメンバーは互いに酒を注ぎ合い。
「では、新生第九の前途を祝して」
「乾杯!」

「ちょちょっ・・待って下さいよ!」
小池が、手酌で酒を注ぎ、慌ててその輪に割って入った。




たまたま目に留まった、そのレストランは。
こじんまりとした、落ち着いた雰囲気の店だった。

他の第九メンバーが待っている・・・ということは、薪も青木も、口には出さなかった。
何事も無かったかのように、食事を続けた。
料理は、とても美味い・・筈だった。

だが・・青木には、何故だか、その味が、よく分からなかった。
ただ、一心に、目の前にある皿を、次々と空にしていった。

最後に出されたコーヒーを、ゆっくりと飲む。
ふと見上げると、薪と目が合った。

薪はじっと・・こちらを見つめていた。
急に胸が苦しくなって、青木は、何も言えなくなる。

「青木・・」
そんな青木を見て、薪が、青木の名を呼んだ。
「青木」
ただ、そう言って。

薪は、微笑んだ。

「・・・・・・」
青木は、薪を見つめ返し。
そして青木も、微笑んだ。

何だろう。
嬉しいのに、泣きたいような。
この、不思議な感覚は・・・。

薪は、青木を見上げている。
迷いの無い、真っ直ぐな、そして、ちょっとイタズラっぽい瞳で。

青木は、やっと今になって、口に入れている物の味が、分かったような気がした。

薪と二人で飲むコーヒーは・・・格別に美味かった。



************



1枚のイラストで、ここまで妄想出来てしまう自分こそ、嬉しいような、泣きたいような・・・。






関連記事

コメント

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

〇5/19に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。
レスが遅れ気味で申し訳ございませんm(_ _)m

第九メンバーが皆穏やかな表情で過ごす様子のイラストは、見ていて嬉しいですよね(^^)

そうですよね。
あれは、青木を見ている目線ですよね。
同意いただいて嬉しく思います(*^^*)

小池や曽我は、第九の中でいいエッセンスですよね。

そうですね・・青木はそんな気持ちだったのかもしれません。
口を開いたらまた泣いてしまう・・・薪さんへの想いが伝わってきました(^^;)

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

■この記事のトラックバックURL

⇒ http://kanon23.blog36.fc2.com/tb.php/865-7dbacd36

この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

■この記事へのトラックバック

 | BLOG TOP |