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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
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メロディ2012年8月号「秘密-トップ・シークレット- エピローグ・一期一会」

レビュー3:差し出された手



これは・・・
今の気持ちを、どう表現したら良いのだろう。

ずっと、願い続けてきたこと。
それを、意外な形で見せられて。

戸惑いを覚えた。

すぐには、消化出来なくて。
何て書いたらいいのか、分からなくて。

そう、これは。

薪さんへの、青木からの、プロポーズだ・・・・・・。

青木にとって、薪さんは。
「『待っている』と言ってくれた人」。

けれど。
自分には、到底手の届かない遠いところへと、行ってしまう人。

実際のところ。
「距離」の問題なんかじゃない。
それは、当たり前のこと。

薪さんが、いくつもの階段を駆け上って行ってしまうのも。
それはもう、言うまでもないこと。

けれど、遥か高い階段を駆け上がる薪さんが。
自ら、青木に近付いてくれる。
落ち込む青木の後を追い、容赦なく罵倒するという行為さえも、青木の身近に降りてきてくれる・・と言えるだろう。

自分は変わらない。
第九に居た頃から、薪さん自身は、何も変わらないのだと。

そして、青木の悩みなど、尋ねるまでもなくお見通しで。
青木にとって、本当に必要な言葉を掛けていく。

青木に掛けたその言葉。
「強くて優しくて 柔軟だ」
「おまえだけの資質だ」
それは、青木を元気付ける為の嘘では無く、薪さんの本心なのだろう。

薪さんにとって、青木は、そんな男なのだ。
そして、青木が、そんな人間だから。
「青木は青木だから」

薪さんは、どこまでも、青木を想い続けるのだろう。

想い続け。
けれど、手に入れるなんてことは、考えもせずに。

薪さんは。
青木が青木であれば、それでいいのだ。
それで・・・幸せなのだ。

青木は、薪さんが第九に居てくれさえしたら、それで良かった。
けれどそれは、青木だけではない。
薪さんだって、あの第九が、大切な場所だったのだ。

けれど、皆、巣立ってしまう。
それぞれの居場所へと。

青木は、やっと、考えるようになる。

自分にとっての、第九。
自分にとっての、薪さん。
それだけではなく。

薪さんにとっての、第九。
薪さんにとっての・・・・・・

そう。
それぞれ、全く違う役割がある。

それでいい。
薪さんの代わりなんて、誰にも出来ない。
青木は、青木の道を究めるしかない。

そして。

共に仕事が出来るなら、私生活など知らなくてもいい。
そう思っていた、過去の日々。
共に捜査をしていた、その日々は戻らない。

ならば、逆に。
共に捜査が出来ないのなら・・・・・・

「薪さんが 仕事を終えてから 次の日 仕事に行くまでの間 一緒にいられないかと」
「ほんの少しの時間でも 少しずつ」
「薪さんの事を 少しずつ知っていけないかと」
「俺の事も薪さんに 少しずつ知っていただけないかと」

「そういう風に」

「ほんの少しの時間でも 毎日一緒にすごす人を」

「そういう相手を」

青木。
君は。

やっと・・・。
「みんなが」ではない。
「オレ達は」でもない。

「オレ」の。
自分の気持ちを、言葉にしたんだね。

ずっと・・・見つからなかった言葉。
「誰かに伝えるべきだと ずっと思っていたのに」
「みつけられない 言葉にする事が」
出来なかった言葉。

結局。
青木が見つけた言葉は。

「薪さん、付き合って下さい」とか。
「愛しています」といった言葉では、なかった。

一見、もどかしい程の。
ハッキリとしない言葉にも、思える。

でも、それでいいのだろう。
青木の中に見つかった言葉は、そういう物だったのだ。
無理して、「恋情」だとか「愛」だとかいった、名前を付けることは無い。

青木の中に浮かんだ。
そのままの言葉さえあれば。

「家族」・・・という言葉。

薪さんが。
「誰よりも自分が欲している 望んでいる事に気が付きもしない」「それ」に。
自分が・・・なりたいと。

自分を認めてほしい。
鈴木さんとは違う人間なのだと、分かってほしい。
そんな、焦りや、自分本位な気持ちからでもなく。

深く考えずに、その場の勢いで出た言葉でも。
緊急時に、思わず訴えた言葉でも無い。

長い時間を掛けて。
相手のことを思い。
自分の、相手に対する気持ちに向き合った上で・・・見つけた言葉。

あなたのことを知りたい。
自分のことも知ってほしい。
少しずつでいい。

私生活の時間を。
仕事上の、上司と部下といった時間ではなく。
一人の人間同士として向き合う時間を。

共に過ごしたい。

「家族」になりたい。

それが・・・青木のプロポーズの言葉。
告白の形。

過去に、青木が口にしてきた言葉とは、全く違う。
じっくりと、自分の胸に向き合って、見つけた言葉が。

じんわりと・・・私の胸にも、沁みていく。

そして、薪さんも。
その言葉を受け取る前に。
青木の写真を手にしただけで。

その姿を見つめ・・・涙を流す。
それが、「大切なもの」「失いたくないもの」だと・・・。

薪さんと青木を見つめてきた。
私達読者も・・・知っている。

何年もの時をかけ。
二人の胸には。
互いを想う気持ちが、着実に育まれてきたことを。

今。

薪さんは、青木を「大切なもの」だと認め。
青木は、薪さんと「毎日一緒に過ごしたい」と思う。

二人の間には。
それ以上の言葉なんて要らない。

必要ない。

青木の想いが。
こんなにも静かに・・けれど力強い言葉で綴られるとは、思わなかった。
薪さんの涙が。
こんなにも静かに、溢れ出るとも、思いも寄らなかった。

劇的な告白なんて無い。
「愛」とか「恋」とか、そんな言葉すら無い。

なのに。
熱い物が込み上げ、胸に広がる。

薪さん。

これから、あなたは、青木からの手紙を開き。
その言葉を、受け止めて、どうするのでしょう。

青木から、差し出された手を。

あなたは・・・・・・

扉絵の、薪さんと青木。
共に並び立ち、こちらを振り返る。
穏やかな顔で。

そんな表情で。
歩んで行くのでしょうか。

二人、共に。






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コメント

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

〇7/19に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。

そうですよね。
あおまきすと皆が、長い長い間、もどかしくじれったく思っていたところですよね(^^;)

Aさんがおっしゃるとおり、以前見つからなかった言葉を、青木はやっと見つけたんですね。
幸せで温かい結末に、本当に幸せです・・(;▽;)

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