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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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メロディ2012年8月号「秘密-トップ・シークレット- エピローグ・一期一会」

レビュー7:その他色々



テーマ別に書きたかったことは、大体書き上げたので。
改めて、今号の「秘密」の頁をめくりながら、書き残したことを、つらつらと。

今回、第九メンバー全員の顔が見られたことは、嬉しかった。

皆で見ているのは、テレビの報道だろうか。

その画像に、蒼ざめる第九メンバー達。
8年前の映像が、鮮やかに再現されたことに。
何より驚いたのは、一般人よりも、これまでMRI捜査をしてきた、彼ら捜査員だろう。

画面に向かって思わずコメントしては、「しっ」「うるせーっ」と互いに言い合う曽我と小池。
他のメンバーは、黙って見入っているというのに。
そんな二人と、「ホントに うるせーこいつら」と、彼らを眺める今井さんの様子が楽しい。

そして、「なんで青木だけが?」「オレもオレもーっ」と、岡部さんに訴える二人。
薪さんに散々苛められ、薪さんが出張で居ないと喜んで羽を伸ばしていた癖に。
やっぱり、薪さんに会いたいのね。

最後の最後まで、場を和ませてくれた、このコンビ大好き。

視察団に加わった青木。
青木、これが君の勝負ネクタイなの?
仕事の時も、たまには、レジメンタル以外も身に着けた方がいいと思うよ。

・・と思ったら、後で、室長になってから職場でこのネクタイを締めていた。
きっと、あれは視察の為(薪さんに再会する為)に新調したネクタイで、その後、使い込んで普段用になったんだね。

視察団に参加した上役達の中に、警視総監は居なかった。
国家公安委員長や本部長も列席するのだし、警察庁長官や警視総監まで日本を一週間も離れるわけには行かず、代わりに、次長や副総監が出席したのだろうが。

この時点での警視総監は、「秘密」読者が知っている警視総監とは、別人だろうか。
お馴染みの警視総監は、結局、どうなったのだろう。
やはり、チメンザール事件に総監も関わっていたか、あるいは、直接関わっていなくても、責任を取って、辞職したのだろうか。

パーティー会場で、青木が落ち着かない様子なのが、意外だった。
青木は、相手の地位や役職、その場の状況等に臆することなく、いつも変わらずマイペースで行動する男だと思っていたので。
何事にも怖気付かない大胆さが発揮されるのは、捜査の時だけで、いざ捜査を離れると、華やかな場は苦手な小市民になってしまうのだろうか。

清水先生としては、青木が、薪さんと自分の格の違いを思い知らされる、自分は場違いだと情けなく思う状況を見せたかったのだろうが。
青木は、たとえ場違いであっても、それに気付きもしない鈍感さを持って、いつでも堂々と振る舞う男であってほしかったと思う。

「こんな所に来る暇があったら」「オレはバカだ」と思い、一人謝罪していたけれど。
これは、君が決めたことではなく、岡部さんの上司命令なんだから、従っていいんだよ。
「捜査にいなくても困らない奴をここに寄越した」←たぶん正解だし。(←酷い)

でも、岡部さんは、青木のことを「よくやっている」と、薪さんに話してくれた。
青木でなければ、気づかなかった、解決しなかった事件がいくつもあったと。

ここから、青木だけではなく、岡部さんの人柄も伝わってくる。
青木より遥かにベテランで、部署の責任者の立場に就いても、部下の一人一人を見て、その能力を認めている。
岡部さんのこういう目が、第九に配属された時も、すぐにそれまでの偏見を捨て、正義を持ってMRI捜査に向かわせたのだと、改めて思う。

そしてそんな部下の手柄を、薪さんに伝えるということも、岡部さんらしい。
青木がよくやっているという報告に、薪さんが目を細めていることも、岡部さんは分かっているだろう。

青木、正装を褒められていたが、実際、よく似合っていると思う。
薪さんの華やかさとは比べようも無いけれど、薪さんのエスコート役なら許容範囲では(何様?)

特に、上着を着ている時より、上着を脱いだシャツ姿の時が、なかなかいい。
その姿で、薪さんをガッと力強く抱きしめてくれたら、サマになるのに。
実際は、トイレにこもって苛められて泣いている光景ということが、情けなさ過ぎる・・・。

「薪さん」「青木」・・・と、近距離で見つめ立ったところで、「雪子さんとヨリは」と言われて滑ったのは。
今この瞬間、薪さんととてもいい雰囲気になったのに。
脳内が薪さんでいっぱいになって、それこそ抱き締めたい位の気持ちが込み上げてきたのに。
第三者の名前を出されて、ガックリ来たということだよね。

青木にしてみれば、他の人のことなんて、全く頭に無い。
今、目の前に居る薪さんのことが大切で、薪さんの事だけを想っているのに。
薪さんの方では、全く見当外れなことを言ってくるので、力が抜けた・・・青木、本当に薪さんが好きなんだね。

曽我・・25回もお見合いしてるのか。
堂々とお見合いをしているということは、薪さんの望む、第九の捜査員が「家族を持つ」ことが安心して出来るようになったということ。
薪さんは、曽我のお見合いが成功してもしなくても、そんな報告を聞くだけで、嬉しいのだろう。

山本が、薪さんに叱責された翌朝、出勤したシーン。
最初のテレビ報道を見ているシーンで、山本だけが姿が見えないようだったので。
ここで姿が現れて、良かったと思った。

初めて登場した、ほんの2コマのシーンに。
この山本の時に限らず、これまで、同じように薪さんに叱られ、それでも再び薪さんのもとに集い、捜査に励む同僚の様子を、第九メンバー達は、その都度温かく見守ってきたのだろうと。
そんな風に思えて、嬉しくなる。

そして、第九メンバーが微笑んでいたように。
私も、その光景を見て嬉しくなるように。
薪さんも、一見無表情ながら、内心は、怒鳴っても付いてくる部下の姿を見るにつけ・・・嬉しかったのだろうと。
そう、思える。

薪さんにとって「家族」だった場所。

その言葉を聞いて、青木が何故泣くのか、一読した時は、よく分からなかった。

前回の「一期一会」で、第九が解体され、皆がそれぞれに散っていくこと、薪さんと離れてしまうことに、泣いていた青木が。
ここに来て、改めて、それが現実の物となることを実感して、悲しくなったのかとも受け取れるが。

今回は、青木自身の悲しみではなく、むしろ、薪さんの寂しさを感じて、涙したように見える。
薪さんにとっての「家族」が、バラバラになってしまうから?
薪さんはもう、その「家族」を失ってしまうことが、青木は悲しかった、切なかったから?

青木の手を振り払い、背を向けて別の場所へと去ってしまうのも。
もう、薪さんは第九に戻らない。
薪さんにとっての「家族」から背を向けて生きて行く・・・そういう比喩なのだろうか。

でも、もし本当の「家族」だったら。
育てた子供達が、それぞれに巣立つのは、当たり前。
でも、巣立っても、家族の絆が無くなるわけではないと、私は思う。

「家族」として育んだ、絆は、想いは、永遠に無くならない。

そうして、育んだ家族の想いを胸に、子供は巣立ち、新しい家族を作るようになる。
そして、育った場所よりも、新しい家族が大事な物となっていく。
そのことが、育てた親にとっての、願いでもある。

だから、薪さんだって。
皆が巣立つことを、誇りに思っているんじゃないだろうか。
残された親の立場としては、寂しさもあるかもしれない。
でも、子供達にとって、新しい場所が、より大事な物になるように、自分だって、新しい場所で、やることが生まれる。

それで、いいのだと思う。

でも青木の目には、薪さんが「家族」を手放し、再び孤独に立ち返るように、見えたのだろうか。
だから今度は、自分が「家族」になりたいと?

そう。
育てた子供達が巣立った後、寂しいと思っても。
振り返ってみれば、そこに、ずっと共に歩んできた、伴侶が居るように。

つまり青木は。
薪さんに育てられ、巣立っていく「子供」ではなく、ずっと共に歩む「伴侶」の道を選んだのだろう。

仕事の上では、薪さんから巣立ち、薪さんとは別の役割を担う「部下=子供」でしかない。
だから、仕事を離れたところで、上司と部下としてではなく、一人の人間同士として、これから先も共に歩んで行く「伴侶」になることを、願ったのだろう。

薪さんが手にした手紙。
「転送」という文字が、英語でもフランス語でもないことに、違和感を覚える。
外国語だと、読者が読み取れない可能性があるので日本語表記されているが、実は英語で書かれていると脳内変換するべきか。
それとも、日本人の薪さん専用の転送シールが作られているとでも、解釈するべきか。

青木が手紙を書いているシーンが描かれ、薪さんがそれを手にしたのかと思ったら。
実は、青木はまだそれを出していないという、フェイント的な流れは、さすが清水先生。

「絶対赤で添削されて返ってくる」「←する(薪)」に笑えた。
誤字脱字だらけの手紙が送られたら、報告書さながら、添削して返すんですか・・薪さん。
青木、ご多忙な薪さんにそんな手間を取らせないように、きちんと書き直しなさいね。

資料以外の物は、これ一枚しか置かない薪さんに対して。
青木、デスク周りに、一体何枚の写真を飾っているのか・・・。

以前、扉絵表紙になった、第九メンバーで並んで撮影した記念写真。
薪さんにも送った、舞ちゃんと猫と撮った写真。
それに・・・

その後、どうなったのか。
この一枚だけで、清水先生は、読者に分からせる。

雪子が、青木以外の男と、結婚したことを。

薪さんや、青木や、第九メンバーの会話でも、モノローグでもなく。
雪子の、結婚式や新婚生活の様子を描くのでもなく。
こういった物一つで、状況を説明するやり方が、清水先生らしいと思った。

そう、清水先生にとってみれば、雪子が結婚したと説明する為の一枚なんだろうけれど。
雪子が、この一枚を青木に送り、青木もそれを職場に飾るという行為に、私は、色々と思いを巡らせた。

これはたぶん、「結婚しました」の報告葉書なのだろう。
現在は友人付き合いをしていたとしても、元婚約者を式に呼ぶということは、雪子の家族や、新郎側の心情を考えても、雪子はたぶん控えただろうから。
青木は、式には参列していないだろう。

その代わり、雪子は、九州に居る青木に、電話で「結婚する」と、伝えたかもしれない。
青木は、快く、祝福したのだろう。

報告葉書を、送るという行為も。
それを、目に付く場所に置くということも。

どちらも、互いに対して、何の未練も無いことを、表している。

雪子が、青木に対して、まだ想いが残っていたり、逆に婚約解消した相手であるという恨みが残っていたりしたら、葉書なんて送れないだろう。
青木も、以前好きだった女性が結婚した事実を、切ない物と受け止めるとしたら、こんな場所に、その葉書を置くことは出来ないだろう。

これは、雪子はもう、青木を恋人や結婚相手の対象として好きなのではなく、友人の範囲で付き合っているということ。
青木も、雪子の晴れ姿を傍に置く程、その結婚を祝福出来る、友人あるいは姉を慕うような思いで、いるのかもしれない。

雪子は、「雪子(旧姓三好)」という文字だけで、その後が説明される。
せっかくの晴れ姿が、そこに映し出されることもなく。

あれだけ、「秘密」の世界で、薪さんと青木の関係を複雑にする役割を担っておいて。
最後は、その程度の扱いであることが、少々不憫な気もする。

雪子という人間は。
結局、そんな「役割」でしか、無かったのだろうか。
それとも、前号で、潔く自分の気持ちを認め、清々しい笑顔を見せた、あれが、清水先生にとって、雪子という女性のラスト・シーンとして、充分綺麗に描き切った・・ということなのだろうか。

柱に書かれた、清水先生のメッセージ。

「蛇足かとは思いましたが、時間が経つともう描けないので描きました。」
「長い間、暗く重たい話におつきあい、ありがとうございました。」

清水先生の中で、第九での事件を描ききる・・という点では、前号で、結末が付いたのだろう。
だからこれは「蛇足かとは思う」という言葉になった。

でも私は、このエピローグが無かったら、「秘密」の物語が終わったとは、とても思えなかった。
この先、番外編が描かれるとしても、一つの「秘密」という作品として終わる為には、この1話は、必要不可欠だと思えた。

「時間が経つともう描けない」
薪さんの想い、青木の想い・・・ずっと続いてきた、描かれてきた二人の道。
それがあるから、その熱が冷めないうちに、清水先生が「今しか」描けないエピソード。
それを見られて・・・本当に良かった。

「秘密」という作品が、決して明るい物ではないということは、最初から覚悟の上で、読み始めた。
そのテーマが、事件に関わった人間の脳を見て捜査するという、重い物であるし。
それまでの清水先生の作風からしても、覚悟はしていた。

1巻から、薪さんは親友を手にかけたという立場で登場し。
苦しむ姿が描かれ。
2巻、3巻と進むにつれ、被害者や加害者の思いが、重くのしかかってきた。
予想以上に重かったが、そこまでは、覚悟の上だった。

それが、4巻で、まさか、薪さんのそんな想いが描かれるとは・・・。
事件に関わる重さに、薪さんの想いという切なさが加わり、5巻以降、更に展開は苦しい物へ・・・。

そして極め付けは、青木の身内が巻き込まれた・・・あの事件。

青木が、自分は遺族としての本当の苦しみが分かっていなかったと自分を責めていたが。
私自身、「秘密」を読んできて、どんなに暗い事件が描かれても、他人事として見ているところがあったと、この事件で、思い知らされた。

青木をはじめ、第九のレギュラーメンバーやその身内が被害者になることは無いと、タカをくくっていたところがあった。
感想を書く上で、「重い」「衝撃的」といった言葉を使っていたとしても、実際は重さなんて分からず、衝撃も受けてはいなかったと・・・後から思った。

青木は、自分は奢っていたと後悔していたが。
私も、一読者の奢った目線でしか、事件を追っていなかったのだと思う。

青木の姉夫婦の事件は、まるで、現実の自分の身内が巻き込まれたかのような、強烈なショックをもたらした。
あの時の衝撃は、これから先も、忘れられないと思う。

でも、それ程までに。
その世界に感情移入出来る、そんな作品を生み出した清水先生の力は、凄いとしか言いようがない。

「暗く重たい話」
本当に・・・そうだった。

でも。
そんな「暗く重たい話におつきあい」出来たこと、「秘密」に出会い、見守ってこられたことは。

間違いなく、幸せだ。






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コメント

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

〇9/2に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。
お返事が遅くなりまして、すみませんでした。

このような色々と詰め込んだ記事までお読み下さいまして、ありがとうございました。

きっとそうですよね。
独立してからの方が、これまで自分達を守り、手本を示してきた薪さんという人を、親を思うように振り返ることになるのでしょう。
子供は巣立っても感謝の気持ちは無くならない、おっしゃるとおりだと思います。

たぶん、雪子のラストシーンは、前号の笑顔を描いて終わり・・ということなのだろうと解釈したのですが。
私はあのシーンに疑問が浮かびましたが、雪子を肯定する読者には、きっと爽やかで綺麗な女性として残ったのだろうと思うので。
確かに、描き足しがあるかもしれませんね。
もし描き足されるとしたら、あれだけ薪さんに執着し故意に傷付けてきたことを、一度でも真摯に謝るシーンを見せてほしいですが・・そんなことは絶対に無いと思うので、そうなると、他にどんな描き方をされても、私は納得が行かないと思うので、出来たらもうこれ以上は見たくないですね。

新シリーズ・・実は、薪さんと鈴木さんが見られることばかり考えていて、他の方のご意見を拝見するまで、彼女のことは忘れていたのですが。
そうなんですよね、鈴木さんの恋人として登場する可能性も大いにあるんですよね。
でも、清水先生は今度は事件メインで描かれるような気がするし、また三角関係を描いても、第九編の繰り返しになってしまうので、そういったことが前面には出てこないだろう・・と思うようにしております。

胸が痛むようなことは無い・・かどうかは分からないです、私の場合。
でも確かに、姉夫婦の事件以上にショックな展開はきっと無いですよね・・と言うより、一番のショックな展開は、彼ら自身が貝沼事件によって・・という結末なので(あ・・自分で書いていて痛い(><;))、それ以上の衝撃的展開は無いと思っております。

過去編にも辛いことはあるでしょうが、それが後には、穏やかな未来に繋がっていると思えば、これまでのようにハラハラすることも無いですよね。

これ程心臓に悪い作品に出会ったことはありません(笑)
でも、それだけ心を奪われたということは、幸福な経験でもありますよね。

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