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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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メロディ2012年12月号「秘密 創世記 THE TOP SECRET Genesis」

レビュー3:戦い


こんなにも幼い頃から。
薪さんは、戦ってきたのだ。




炎の中で。
薪さんは、目にしてしまった。
目にして、しまった・・・。

既に火傷で顔が損傷し、こと切れたその姿を。
ついさっきまで、笑顔で声を掛けてくれた父親の、変わり果てた姿・・・

まだ10歳にも満たない少年が・・・どんなにショックだったろう・・・
薪さんのその衝撃が、こちらにもダイレクトに伝わってくる、残酷で気迫ある、この描写。
清水先生の手腕は、相変わらず凄い・・と思うと同時に、やはり、キツイ。

そして、その日から。
きっと薪さんは、一日も休むことなく、自身の中で、戦ってきた。

薪さんは、京大での経験をもとに、東大の教授の実験に協力しているという。
被験者としての協力の対価は、ジュースだけらしいが・・・。

自分の人体への影響等、全く気にせずに。
いや、自身で言っているとおり、この程度では人体に影響はないと、薪さんの計算で自信を持って確定した上で、言っているのかもしれないが。

薪さんは、自分の脳に残っている物を、映像化したい。
「あの日」から、ずっと。
京大でも、その一心で、生命科学研究科を専攻したのだろう。

薪さんが、将来、第九という部署に就き、「脳を見る」という捜査に携わる。
その捜査方法への薪さんの関わりは、こんなにも以前からあったのだ。

両親の死の真相を知りたいが為に。
つまりは、8歳のあの日から。
薪さんは・・・MRI捜査に携わる、運命を背負ったのだと言えよう。

実験には平気な顔を見せていたのに。
過去のあの日を思い起こすと、薪さんは平常ではいられなくなる。
それ程までに・・・強烈な体験だったのだ。

澤村という人間が、気分の悪くなった薪さんを、当然のように抱き上げる様子は。
この薪さんの状態が、頻繁に起きている物だと思わせる。

第九で、貝沼やカニバリズム事件の件で失神していた薪さんだが。
幼少時のあの経験によって、既に、このような精神状態になっていたのだ。
そう思うと・・・ことさら、犯人に怒りが込み上げる。

  指輪をしていた人物は誰だ
  あの図面は?
  地名や説明は?
  あの会食の意味は?
  何の集まりだった?
  父と母は一体何者だった?

  父と母は何故殺された?
  何故
  誰に・・・・・・

それらの謎を解明する為に。
その目的の為に、薪さんは生きているように見える。

「子供をつくる気などない」という言葉にも、薪さんの壮絶な覚悟が見える。
両親の死の真相を知りさえすれば、それだけでいいのだ。

どんなに優秀な成績を修めても、そのこと自体には興味が無い。
友情や恋愛を育むことにも、関心は無い。

両親の死と共に、薪さんは、得る筈だった人生の全てを、奪われてしまった。
薪さんにとって生きることは、両親の死の真相を解明することだった。

他人から見たら。
その頭脳と美貌を兼ね備えた薪さんは、誰より恵まれた人生を送れるに違いないと。
そう、思えるだろう。

けれど、薪さんは。
8歳から18歳と言えば、普通の人間だったら、一番に自分の人生を謳歌する筈のその時間を。
自分の人生として、生きてはいなかった。
ただ、目的の為だけに生きてきた。

そう思うと・・・たまらない。

でも、だからこそ。
あんな経験をして。
ギリギリの精神状態を保ちながらも。

その目的があったから。
見えざる敵に立ち向かう気持ちがあったからこそ。

薪さんは・・・ここまで、生きてこられたのかもしれない。






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