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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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この度は、オリジナルストーリー「敗北」をお読み下さいまして、ありがとうございましたm(_ _)m




前号のメロディレビューを結局書きそびれてしまったので。
今号こそは書きたいと思い、レビューの構想を練っている時に、考えたこと。

澤村は、この「ジェネシス」において、一体どういう存在なのか。
澤村の心理は、どういったものだったのか。

それが、このような創作の形となりました。
なので、これは創作と言うより、創作の形を取ったレビューと受け止めていただけたらと思います。
(以下、二人の「薪」を区別する為、父親は「俊」、我らが薪さんは「薪さん」と表します)

1話を読んだ時は、いかにも怪しそうに見せかけて、実は善良な人なのではないか・・・薪さんが素直にお育ちになっていることから、そんな風に思い。
・・いえ、「思う」と言うより、薪さんの一番近くに居た人が、薪さんを裏切っていたらと思うとあまりに辛いので、そうであって欲しいと、「願い」。

その「願い」を、『約束』という創作の形に表しました。

ところが、ここに来て、澤村が、やはり薪さんの家に火を放った張本人であり。
そして、遺伝子的に薪さんの父親であることが、読者に晒されました。

澤村の体格が、薪さんとかなり違うものであることや。
清水先生作品の傾向から。
まだ、くつがえる可能性も残されてはいますが。

あと1話で学生編が完結するということや。
今回の話の流れを見る限り。
澤村という人物については、これで確定したように思えます。

では何故。

澤村は、薪俊・琴海夫婦を殺害し、全てを焼き尽くし、子供である薪さんだけを残すという。
残酷な行動に出たのか。

今号のメロディで、ひととおり説明はされました。
澤村の父親の死。
外見に対してのトラウマ。
澤村が全てを賭してかけた計画が、俊によって阻まれたこと・・・実際には、澤村の実力が伴わなかったからだとしても、澤村自身には、そう思えたこと。

様々な出来事が積もり積もって、それが、俊への恨みへと向かっていった。
・・・そんな風に描かれています。

でも、それは本当に。
単なる「恨み」だったのでしょうか。

少なくとも、澤村自身は。
俊を憎んでいたから自分はこんな行動に出たのだと、そう思っていたことでしょう。
でも、もしかしたら。
澤村自身も気付かないままに、俊に対して、もっと複雑な思いがあったのかもしれません。

薪さんは、愛されて育った。

悲しい出生の秘密を背負い、でもその秘密を俊と琴海は守り通し。
心から、薪さんを愛した。

8歳の時に、あのような惨劇を経験し。
更に、全身に火傷を負った人間と同居し、他の人間とはあまり交わらない生活を送ってきた。
そんな薪さんが。

そんな特殊な状況でも、失わなかった、真っ直ぐな魂。
その魂が培われたのは、8年間、俊と琴海という両親に、真に愛されたからに他ならない。

そう。
あんな残酷な出生の子供を、自分の息子として、心から愛せる男。

それが、薪俊という人間だった。

自分よりも先に、プレミアムのマスターになった。
新都市計画案が採用された。
友人達に好かれ、婚約者も居て、順風満帆な人生を送っている。

澤村が自分には手に入らないと思っている物。
俊に恨みを持つ理由は。
本当は、そういった事柄ではない。

そんな、目に見える理由ではなくて。
本当は。
人を憎みながら生きてきた自分には、絶対に手に入らない物。

それは・・・どんなに傷付けても、汚れることのない魂。

それを持っている男
・・・澤村にとって、俊はそんな対象だったのではないでしょうか。

澤村の絶望が、もう少し浅ければ。
澤村にとって、俊は、憧憬の対象にすらなったかもしれない。
しかし、絶対に手に入らないその魂を前にして、澤村には、それを壊すことしか出来なかった。

壊した上で・・・奪った。
薪剛という、掛け替えのない存在を。

薪さんは、澤村にとって、自分が成しえなかったことを達成する為の、自分の分身だったのかもしれない。

でも、薪さんは違う。
澤村とは違う人格を持ち、鈴木さんという刺激も受けて、外へと向かって行く。
澤村の、手の届かないところへと。

澤村が、鈴木さんを拉致した後、事件がどう動くのかは、まだ、分かりません。
でも、もし。
澤村が家に火を放ち育ての両親を殺した犯人だということを、薪さんが知り、それでも澤村の危篤状態に、薪さんが涙していたとしたら・・・

その時こそ。
澤村は、完全なる敗北を知るのではなないでしょうか。

「ほんの少しの人の良心に夢をみるたび いつもあんた傷つくじゃないですか」
過酷な体験を重ねながら、それでも。
人の良心を信じ、そして傷つくような、そんな人間であり続ける、薪さん。

澤村は、知るでしょう。
俊を殺しても、薪さんを自分の手元に置いても、遺伝子的に自分の息子であっても。

薪さんの魂の父親は、薪俊であって。
決して、自分には成りえないことを。

俊の精神は、薪さんの中で、生き続けるのだと。

・・澤村が、本当に、琴海にあんなことをした人間であり。
薪さんの両親を殺し、薪さんの幸せを奪い、薪さんを傷付けた張本人であるならば。

私は、澤村を許すことは出来ません。

薪さんを命懸けで救ったことも、事実だとしても。
その後の10年間、薪さんの後見人として、薪さんの傍に居たとしても。

私は、澤村を許せません。

許せないけれど。
でも、薪さんに対する愛情も、澤村の中に、そこに育っていたと思いたい。
血の繋がった息子であるからという愛情は、かえって、自分の代わりであり、自分の執着の対象という、利己的な歪んだ物になるような気がします。

澤村が、薪さんのことを、薪俊の真っ直ぐな魂を受け継いだ、俊の息子だと認めた時。
自分の敗北を認めた時。
逆説的もしれませんが、その時こそが。

澤村の中で、薪さんに対して、真の愛情が生まれる瞬間のような気も・・・するのです。





後書き 終






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コメント

■ かのんさん、お帰りなさい!

かのんさん、また文章を拝読できて良かったです(^^*
本日は久し振りに、珈琲を煎れてゆっくり出来てます。

そうですね。
澤村さんは、薪俊さんが恨み言のひとつでも言ってくれれば、もっと素直に謝れたんですよね。

ひとつの恨み言も言わず、笑顔で二人に「赦す」って言われたものだから、
逆に、明るい世界から、完全に疎外されたような気分になってしまったのだと思います。

お門違いの嫉妬ですが、しかも、本当は自分のものである薪剛くんが(本人勝手にそう思い込んでますよね)、
その明るい世界側にいて、自分と隔絶されている。
自分の味方じゃなくて、薪俊さん側についている、と。

その世界には、自分は近づくことも出来ないし、手を出すことも無理だと悟ったとき、
自分が出来ることは『世界の破壊』と考えてしまったのかも、と。

本当は、あともう少し、自分から歩み寄って行けば、薪俊さんはドアを開けてくれていたのに。
それが、この時の澤村さんには見えなかったんでしょうね。

そういう思考にならざるを得ない人生を歩んで来たこと、そのことさえもやり場の無い怒り、
自分では明確にしたくない感情となってしまったのが、苦しくてなりません。

残念だったとしか言いようがありません。

かのんさんは、ワンサイドからでなく常に相手の気持ちも思いやって、
分析して寄り添って考えることが、本当に素晴らしいと思います。
さすが青木さんのお姉さま!(^^v

かのんさんが仰るように、澤村さんが自分の気持ちを認め、自分を赦せたら、
薪さんを通じて、薪俊さんの本当の気持ちに気付けるのだと思います。

素敵な文章を有難うございます!





■ ももさま

〇ももさま

ご無沙汰しております。
コメントありがとうございます!

> かのんさん、また文章を拝読できて良かったです(^^*
> 本日は久し振りに、珈琲を煎れてゆっくり出来てます。

うう…ありがとうございます(;;)
最近更新が滞ってしまって…そんな中、こんな優しいお言葉をいただいて、じん…としてしまいました。

久しぶりの休息時間にこうしてお時間を割いておいで下さって、本当にありがたく思いますm(_ _)m

> ひとつの恨み言も言わず、笑顔で二人に「赦す」って言われたものだから、
> 逆に、明るい世界から、完全に疎外されたような気分になってしまったのだと思います。

> お門違いの嫉妬ですが、しかも、本当は自分のものである薪剛くんが(本人勝手にそう思い込んでますよね)、
> その明るい世界側にいて、自分と隔絶されている。
> 自分の味方じゃなくて、薪俊さん側についている、と。

> その世界には、自分は近づくことも出来ないし、手を出すことも無理だと悟ったとき、
> 自分が出来ることは『世界の破壊』と考えてしまったのかも、と。

…もう、何も言うことはございません。
自分の書いた物を、こんな風に読んでいただける、受け止めていただけるということ、幸せです。

> 本当は、あともう少し、自分から歩み寄って行けば、薪俊さんはドアを開けてくれていたのに。
> それが、この時の澤村さんには見えなかったんでしょうね。

過酷な経験を重ねながら、それでも純粋な魂を持ち続ける薪さん。
それはきっと、薪俊・琴海夫婦の、真の愛情を受けていたからだろうと。
そして、そんな愛情を薪さんに抱いた俊なら、澤村が琴海を傷付けたことも、いずれは赦そうとしたのではないか…そう思ったのです。
…実際の原作世界では、俊は澤村を攻めるような言葉を放ったかもしれませんし、どうだったのかは、まだ想像の範囲でしかありませんが。

この時の澤村には見えなかった…そうですね、そういうことなんだと思います。

> そういう思考にならざるを得ない人生を歩んで来たこと、そのことさえもやり場の無い怒り、
> 自分では明確にしたくない感情となってしまったのが、苦しくてなりません。

> 残念だったとしか言いようがありません。

ああ…もう、ただ、うなずきながら拝読しております。
ありがとうございます。

> かのんさんは、ワンサイドからでなく常に相手の気持ちも思いやって、
> 分析して寄り添って考えることが、本当に素晴らしいと思います。
> さすが青木さんのお姉さま!(^^v

何だか身に余るお言葉を…(><;)

ももさんこそ、常に幾方向からも見て、思いやる気持ちをお持ちだと思います。
そこに起きた出来事を綴った文章から、それぞれが何を思ったか、その行動にはどんな思いがあったのか、深い視点でご覧になっていて…

ももさんのお話を伺うことで、また自分でも改めて、色々と考えさせられました。

> かのんさんが仰るように、澤村さんが自分の気持ちを認め、自分を赦せたら、
> 薪さんを通じて、薪俊さんの本当の気持ちに気付けるのだと思います。

> 素敵な文章を有難うございます!

お読みいただき、考えていただくことで、私が書いた物も、より深い物になっていく…
それはもう、私が書いたという物ではなく(元々、二次創作は原作あっての物であって、私だけの物ではないのですが)、お読みいただいたその人の物という気がして…それが、書き手として、とても幸せです(;;)

こちらの方こそ、お忙しい中、ご訪問下さって、また、素晴らしいコメントを下さって、ありがとうございました!

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